侍・岡本　恐怖の7番!2度の満塁機で2安打3打点「何番でも役割同じ」

壮行試合   日本代表8－4ソフトバンク （ 2023年2月25日    サンマリン宮崎 ）

＜侍・ソ＞5回、適時打を放つ岡本和（撮影・岡田　丈靖）
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　栗山ジャパンに頼れる「満塁男」が降臨した。「7番・一塁」で出場した岡本和が、2度の満塁機でいずれも適時打するなど2安打3打点。「打順が何番でも、役割というのは状況に応じて全て同じだと思う。いつもと変わらずにいけた」と、“恐怖の7番”としての躍動に胸を張った。

　まずは4回1死。1メートル96の長身右腕・椎野の初球スライダーを引きつけ、逆方向へはじき返した。チーム初得点となる右中間2点二塁打に「ゲッツーだけにはならないように、最悪、外野フライでいいやと。しっかり（体が）開かないように。今の時期にしてはいい形で捉えられた」。多くの長身投手との対戦が予想される本番へ期待を抱かせた。5回1死では、1ボール2ストライクと追い込まれてから左前適時打。「数少ない本戦までの打席。しっかりテーマを持って打席に入ってます」とうなずいた。

　打つだけでなく、4回1死三塁の三塁走者では前進守備を敷かれる中、周東の遊ゴロで全力疾走して生還。「チームとしても大きな1点。あれが一番（良かった）」と抜かりはない。3冠王の村上が「初めて会った時からずっと“師匠”と呼んでいます」と明かす、巨人の主砲。3番・山川、4番・村上のセ・パ本塁打王コンビが不発の中、「師匠」の貫禄を示した。栗山監督からも「何が何でもという必死さ、日の丸に対する思いの強さみたいなものが凄く伝わった」と称えられた。

　本職の三塁は村上が務め、一塁を山川や牧と争う。左翼守備にも備えて外野手用グラブも用意している。「（一塁守備は）やっぱり景色も違いますし、緊張しました。何とかやっていきたい」。WBCに懸ける思いを示した。（阪井　日向）