ソフトB・牧原大　目立ってナンボ「全国が注目しているので」朗希＆宮城撃ち！守備も走塁もハッスル

壮行試合   ソフトバンク4－8日本代表 （ 2023年2月25日    サンマリン宮崎 ）

＜侍・ソ＞初回、安打を放つ牧原大。投手・佐々木朗（撮影・岡田　丈靖）
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　おいしいところ独占――。ソフトバンクは25日、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）日本代表との壮行試合に臨んだ。「1番・中堅」で出場した牧原大成内野手（30）が佐々木朗（ロッテ）からチーム唯一の安打、宮城（オリックス）から適時二塁打を放ち2安打1打点。守備でもダイビングキャッチを見せた。試合は4―8で敗れたが、侍軍団を相手に背番号「8」で初の対外試合となったマッキーが、キラリと光った。

　目立ってナンボのプロの世界。牧原大は誰よりも先においしいところを持っていった。

　「佐々木（朗）投手が投げる。日本全国が注目しているので集中して直球に負けずに振り切った。170キロくらいの感覚やったけど、結果的にヒットになって良かったです」

　初球の161キロを振り抜いて右腕のグラブに打球が当たった後、ボテボテの内野安打に。開幕戦でも当たるロッテの剛腕からこの日唯一の安打を放った。

　出塁後も、仕掛けた。2番の中村晃の打席で二盗を企画。甲斐の強肩でアウトになり「拓也（甲斐）を持ち上げました」と強がった快足は、中堅守備で光った。

　0―0の3回。2死二塁で源田（西武）の浅いライナーに反応。前にダッシュしつつ、横っ跳びでギリギリの好捕。先制点を阻止して先発の大関を助けた。「体が反応した。ケガはない」と頼もしかった。

　1―6の無死一、二塁では宮城の初球スライダーを右翼線へ適時二塁打。今季初の対外試合出場となった新背番号「8」は、2安打1打点の活躍に「ここでは侍ジャパンの力を使ってのアピールができたので、あとはシーズン中に頑張る」とうれしそうだった。

　積極的な攻撃力と機動力で期待され、1番打者で起用された。藤本監督は「チャンスで牧原が良かった。（1番は）ありますよ」とリードオフマン候補にあげた。今季も誰よりも先に目立つ可能性はある。一方の牧原大は冷静。「今季一発目に1番。シーズンでも可能性はある。ヒットで勢いづけようと思ったけど（打順に）別にこだわりはないですよ」とは言うが、走攻守でまずは一番星だった。（井上　満夫）