ミキハウス・高橋 一つの敗戦で知った下半身の重要性「今季も継続していきます」

[ 2023年1月13日 14:25 ]

今季も2枚看板として期待されるミキハウス・高橋
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 痛恨の敗戦が、ミキハウス・高橋康平投手に新たな光を照らしてくれた。昨夏の都市対抗2回戦・ENEOS戦。先発して3回4失点KOされると、帰阪後すぐに自らを見つめ直した。

 「今の自分では関東のチームに対して通用しない。下半身が使えず、上体が高くなってしまっていた。下半身に力を伝えられるように、トレーニングの種類を変えました」

 熱心に取り組んだのは、まず片足によるスクワットだった。自重のみでスタートし、徐々に重さを増やしていった。軸足である右足から左足への体重移動にも腐心。低い姿勢をこれまで以上に徹底し、新たなフォームづくりに励んだ。

 成果は着実に現れていった。要所を締める打たれ強さも右腕の持ち味の一つだが、はっきりと数字に反映されたのが昨秋の日本選手権近畿最終予選。NTT西日本戦は8回5安打2失点、神戸ビルダーズ戦は9回5安打無失点と好投を見せた。

 「甘くなっても打者が打ち損じてくれた。それまでは大体、イニング数と被安打数が同じだったのが、被安打も減らすことができた。真っ直ぐを低めに集めることができたからで、今季も継続していきます」

 今季が社会人通算12年目。永和商事ウイングの廃部でミキハウスへ移籍、3シーズン目を迎えた。

 「常に大事なところを任せてもらえるようなピッチングをしたい。自分ができることを、変わらずやっていきます。その上で栗山と2人で長く投げられれば良いですね」

 栗山とは同学年。切磋琢磨しあうことで、投手陣全体を引っ張ってきた。21年から2年連続での都市対抗出場こそ、その象徴。新たな歴史を築くべく、2枚看板で激戦の近畿を勝ち抜いていく。

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2023年1月13日のニュース