【阪神・岡田監督語録】「まずは現有戦力、みんなが少しずつレベルアップしないといけない」

[ 2022年10月17日 05:15 ]

就任会見で抱負を語る阪神の岡田監督(撮影・大森 寛明) 
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 岡田彰布新監督は16日、大阪市内で就任会見を開き、以下のように答えた。

 <テレビ代表質問>
 ――優勝を目指す、選手に言葉を掛けるなら。
 「あんまりね、優勝、優勝いうのは嫌ですけど、でも可能性のあるチームなんで。まずは現有戦力、みんなが少しずつレベルアップしないといけない。まず、そこからやと思いますね」

 ――ファンの印象。
 「コロナでおとなしくなった。(コロナ下で)球場の人数が少ないとかもありますけど、もうちょっと黄色でいっぱいのお客さん来てもらって、ファンの人に喜んでもらう。チームの応援をするファンの人もいてるけど、強いチームの時はこの選手を見に行こうとかね。(スター選手が)固まり合う時の方がチームが強い。少ない時はただチームが勝てばいいというかね、そういう時は弱い。大山を見に行こう、佐藤を見に行こうとか。そういう理由のある選手をつくらないと」

 ――ファンサービスは。
 「それはそれ専門の人がいる。負けるより勝つことでしょ。ファンの人に喜んでもらうためには勝たないといけないですよ」

 ――ファンは「アレ待ち」でいいか。
 「ああ、そうですね。優勝はそんな簡単なもんじゃないんで。まあ期待感はありますけどね、当然」

 <テレビ個別質問>
 ――守備でエラーを減らしたいと。
 「エラーって、数じゃないと思う。一番セ・リーグで数が多いから凄く目立つというかね。もう一回、基本に返るというか。
まず一番痛いのは、スローイングのエラー。いかにキャッチボールからやるか。後はアウトにできるものを確実にアウトにする。そういうことだと思う。まず基本に返って、そこからになる。いろんなポジション守ったというのも加味されるかもわからないけどね」

 ――佐藤輝とは40歳以上離れている。若手とのコミュニケーションに不安は。
 「言葉で打てないでしょ。コミュニケーションだけでは打てないと思いますよ。年が離れてるとか…まあ親の年齢かも分からないけど。まあ、もうちょっと上の人間でもね。そういうのは全然気にしてないですね」

 <ペン記者質問>
 ――外から野球を見られている間に日本の野球も変わった。影響は。
 「ピッチャーもトレーニングとかでね、150ぐらいは投げられるけど、コントロールつけるのは投げ込みしかないと。そういう意味でも野球が変わった部分はあると思いますけどね。でも、
後ろ(リリーフ)がしっかりしているところは最終的には勝ってますよね。

(今年の阪神は)リリーフ陣で借金10個ですよ。防御率は1点なんぼとかでね。やっぱり大事なところでエラーをしているんですよ。だからピッチャーは防御率が悪くならない。でも試合は負けているから、自分には1勝5敗とか負けが付くとか。これが一番、悪循環ですよね。そのへんをきっちり直していかないと」

 ――7、8、9回の投手も大事だが、その前の接戦の場面での投手も大事。
 「今は3人じゃ無理ですね。(前回監督時には)勝ちパターンで藤川に10連投させたけど、そんなんやったら何言われるか分からないですね(笑い)。3連投でも言われるからね、今は。4人、5人で、1人、2人はきょうは休んで、この3人とかね。1、2点負けているゲームのピッチャーは一番大事。これからの野球はそれが一番大事になってくるんじゃないかな」

 ――大山、佐藤輝の現状をどう見たか。
 「佐藤は2年目ですけどホームランも24本と20本かな。もっと打てるんじゃないかと思うけど。ひょっとしてこれくらいの力の選手かな、と指導した時点でそういうふうになるかも分からない。大山にしても6年か7年くらいたつでしょ?それで右でホームラン30本いかない。3割いかない。それくらいの選手なんかな、と思う時もある。ピークかなという感じも受けてるんだけど。でも、見ていたら、そうじゃないとは思うんだけど」

 ――前回はJFKをつくられて優勝。現時点でリリーフ構想は。
 「JFKがおったら、そのまま使いたいよ。でもいないよね。今の時点で誰を後ろにするとか、ちょっと分からないね」

 ――佐藤輝、大山のポジションを固定した方が2人の成績も上がるという考えか。
 「そんないっぱい守る能力ないよ、みんな。基本的にはスーパーサブ的な、そういう選手はチームに1人か2人は必要よ、はっきり言うて。クリーンアップを打つもんがそんなスーパーサブ的なもんをやったらあかんと思うよ。責任を持ってそのポジションを守らせるようにしないと、なかなかエラーは減らないと思うね」

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2022年10月17日のニュース