阪神・岡田監督 原巨人は恐るるに足らず!今は「勝ち方を知った」ヤクルトが最大の強敵

[ 2022年10月17日 05:15 ]

08年、原辰徳監督(右)と言葉をかわす阪神・岡田彰布監督

 阪神の岡田監督は「アレ」に向けて、ライバルはもう巨人ではないと明言した。15年ぶりの阪神監督復帰で、巨人・原監督との第2ラウンドにも注目が集まるが…。就任会見では「意識はしない。どこに勝っても1勝。原監督も全然大丈夫ですよ。昔から知っているから、全然大丈夫。何をされても」と巨人は恐るるに足らず、という見方を示した。

 現役時代、前回監督時代と、打倒・巨人に闘志を燃やしてきた。「昔は巨人戦、巨人戦と言われたけど、今は選手はそんなに意識ないんとちゃうか」と語り、「15年前は中日、巨人はもっと強かった」と落合監督、原監督との死闘を思い出していた。前回は5年間で通算393勝307敗18分けの成績を残し、原巨人とは3年間で35勝34敗1分け。08年には巨人に最大13ゲーム差をひっくり返されたが、「今見ていてもあまり強いチームはない。今はヤクルトじゃないですか。(巨人も)打倒ヤクルトでくるんじゃないか」とターゲットを変えた。

 「村上という凄い選手が現れて、打線が投手を育てている。村上と外国人が物凄く機能して、いつの間にか勝っている。勝ち方を知った印象が強い」とCSファイナルSでも勝てなかった相手を照準に定めた。

 「いつの間にか勝っている」という野球は岡田監督も理想とするイメージ。追い付くしかない。今季打率・260、7本塁打と抑えた3冠王だが、得点圏打率は・438とポイントで打ちこまれた。スコアラー陣も含め、チーム全体で村上封じに挑む。 (鈴木 光)

 ○…巨人・原監督は阪神・岡田監督との再戦を心待ちにした。川崎市のジャイアンツ球場で行われた秋季練習を視察後に報道陣に対応。「(岡田監督が)戻ってこられたのは大きな刺激」と歓迎し「お互い、老体にムチを打ちながらやりましょう、という感じ」と独特の表現でエールを送った。1学年上の岡田監督とは大学時代に日本代表で中軸を形成するなど当時から親交は深い。今季は5年ぶりのBクラスとなる4位で阪神には10勝14敗1分けで2年連続で負け越した。過去に監督で対戦した06~08年の3年間は、34勝35敗1分けとほぼ互角。来季の伝統の一戦は盛り上がりそうだ。

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2022年10月17日のニュース