巨人育成・保科広一 秋に実り始めた、原監督も期待する長打力 3年目の来季飛躍誓う

[ 2022年10月17日 07:30 ]

巨人育成選手の保科広一
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 大事な秋になる。巨人の育成選手・保科広一外野手(24)は、支配下昇格に向け、持ち味の長打力に磨きをかけている。15日に行われた秋季練習での紅白戦では紅組の「6番・右翼」で先発出場すると、3安打の猛アピール。第3打席には右中間へ豪快な一発を放ち「紅白戦は自分にとってもアピールの場と思っていた。初球からアグレッシブにいくのが自分のスタイルなので、どんどん積極的に振りにいった結果、ヒットを打てたのかなと思います」と振り返った。

 1メートル87、92キロの恵まれた体格。遊学館から創価大を経て、20年の育成ドラフト11位で巨人に入団した。走攻守のそろった左投げ左打ちの外野手は、背番号「055」を背負う。2年目の今季は終盤に右脇腹の肉離れで離脱し、10月に入り、ようやく実戦に出場するまでに回復した。力強いスイングを見せた保科のアピールに、原監督は「非常に存在感があるし、動きもダイナミック。結果もいいものが出たし。楽しみ。走攻守という形で、そこに今日のような長打力が加われば願ったりかなったり。この2年で成長しているなと思いました」と目を細めた。

 米国出身の父を持ち、英語は「ちょっとだけしゃべれる」。チームの外国人選手とは積極的にコミュニケーションを図っている。「(英語は)下手ですけど、ネイティブには負けますけど」と言いながらも先日の紅白戦ではウォーカーとも談笑する姿も見られた。

 「次3年目になるので、ラストチャンスと思って、そこにかける思いは今までより強くなっているので、いいものを開花できるように努めていきます」。秋の鍛錬が来年の飛躍につながるか。055番に注目したい。(記者コラム・川島 毅洋)

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