巨人・中田翔 栗山監督の前で3ラン「“恩返しをしていこうな”という言葉をかけていただいた」

[ 2022年9月13日 23:06 ]

セ・リーグ   巨人―ヤクルト ( 2022年9月13日    神宮 )

<ヤ・巨>5回、3ランを放ちナインに迎えられる中田(中央)(撮影・光山 貴大)
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 巨人の中田翔内野手(33)がヤクルト戦(神宮)で2戦連発&6戦4発となる21号3ラン。引き分けでも2年連続のV逸が決まる一戦で勝利に貢献した。

 8月11日の中日戦(バンテリンD)から第91代4番に座り、この日も28試合連続の「4番・一塁」で先発出場。3―2で迎えた5回、まずは丸の適時二塁打で1点加えて4―2とすると、なおも1死二、三塁のチャンスで入った第3打席だった。2番手右腕・大西の代わりバナとなった初球、真ん中低めスライダーを左翼スタンドへ叩き込む3ランとした。

 中田の本塁打は11日の広島戦(マツダ)で相手先発右腕・遠藤から20号2ランしたのに続いて2戦連発。出身地である広島での一発で日本ハム時代の2020年に31本塁打して以来2年ぶり9度目となるシーズン20本塁打を達成し、巨人では15年ぶり4度目の20発クインテット(丸26本、岡本和25本、ウォーカー22本、ポランコ21本)誕生となった。

 試合後、中田との一問一答は以下の通り。

 ――チャンスで1点取った後の初球、コメントでも積極的にと言っていたがスライダーということまでは。

 「いや、頭にはないです。やっぱインコースのツーシーム、シュートでずっとやられていたんでね、その意識はすごく強かったですね」

 ――その意味では入ってきたところに上手く反応できた。

 「そうですね、本当に反応できたという感じですね」

 ――速球を待っている中でスライダーに対応できるというのは状態の良さの表れか。

 「どうなんだろう、でも積極的に打ちにいっている中で真っ直ぐを待っていて、真っ直ぐというか体に近いところのシュート、速い系を待っていて、緩い球を打てるというのはやっぱりしっかり体が残っていないと無理だと思うので、状態、うん、まあ悪くはないと思いますけど」

 ――展開的にも結果としても大きな一発に。

 「そうですね、菅野も本当に頑張って投げてくれていたんでみんな、どうにかね、点を取って楽に投げさせてあげようという気持ちは強かったと思いますし、その中で自分のホームラン、大きな3点になったと言ってもらえるのは本当に良かったなと思いますけど」

 ――栗山英樹さんが視察に来ていて、移籍後初めて栗山さんの前で打ったホームランでは?

 「ああ、そうですか。試合見てたんですか。まあ、良かったですね、そこは。もっともっと活躍して、うん。“恩返しをしていこうな”という言葉をきょうもかけていただきましたし、僕にとってはね、本当に、ずっと信頼している方なんで、その栗山さんの前で打てたのはすごく、個人的にはうれしいですね」

 ――チームとしては負けられない試合が、3日間空くが9連戦ということで厳しくなるが。

 「本当ピリピリしている、緊張する試合がこれから続きますけど、みんなで、負けられないということはみんな分かっていると思っていますけど、何とかその中でもね、萎縮せずにみんなで気持ちを前面に出してやっていきたいなと思います」

 ――その意味でも岡本和の復調は大きい。

 「そうですね、良かったですね。本当に完璧なホームランでしたし、和真らしいホームランだったなとベンチから見てましたけど」

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