ヤクルト村上 特大の一発でバース54本に並んだ!王貞治まであと1 “天敵”菅野を攻略

[ 2022年9月13日 19:07 ]

セ・リーグ   ヤクルトー巨人 ( 2022年9月13日    神宮 )

<ヤ・巨>4回、菅野から54号となるソロを放つ村上 (撮影・光山 貴大)
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 ヤクルトの村上宗隆内野手(22)は13日、巨人戦(神宮)に「4番・三塁」で先発出場。4回の第2打席目に4試合ぶりとなる54号を放ち、本塁打のシーズン記録で1985年バース(阪神)に並ぶ歴代5位タイに浮上。日本選手として歴代最多55本を放った1964年王貞治(巨人)の偉大な記録へあと1に迫った。

 第2打席で巨人先発の菅野から待望の54号本塁打をマーク。4回の先頭で、初球の高め直球を右翼スタンド上段にはじき返す、特大の一発を放った。菅野とは、これまで通算41打席の対決で、37打数8安打の打率・216で、本塁打なし。ノーアーチが続いていた“天敵”を攻略した。

 「打ったのはストレートです。相手に流れを渡さないようになんとか点を取りたかった。1点取ることができて良かったです」

 今季54号で、1985年のバースの記録に並び、日本球界の“偉大なレジェンド”王貞治が残した大記録到達も目前に。第1打席は四球で出塁した。

 前日12日のDeNA戦(横浜)では、第4打席目に死球が右太腿に直撃。村上が痛さに顔をゆがめると、球場は騒然とし、顔を覆うヤクルトファンも見られた。攻撃を終えてベンチに戻る際には足を引きずるような様子もあり、8回裏からはベンチに退いていた。

 史上最年少3冠王へ向け歴史的な快進撃を続ける村上は、9日の広島戦で53号先制ソロを放ち、1963年野村克也(南海=現ソフトバンク)と1985年落合博満(ロッテ)が記録した52本塁打超えの快挙を達成。

 試合後には「53号本塁打のボールは、野村克也さんに差し上げたいと思います」とコメント。「1年目のキャンプの時に初めてのお会いして、少しの時間でしたがお話させていただく機会がありました。その時に1年目の私に“とりあえず俺の記録を破れ”とおっしゃっていただきました。当時は、こんな日が来るとは思っていませんでしたが、野村克也さんの本塁打記録を上回ることが出来ましたのでいつの日かご報告に伺って差し上げたいと思います」というエピソードを明かし、多くの反響を呼んだ。

 6月から3カ月連続で月間MVPに輝いた主砲は、9月も10戦5発と勢いを持続し、シーズン60発ペースを維持。チーム最強助っ人だったバレンティンが2013年に記録したプロ野球記録の60発超えも現実味が帯びてきた。

【本塁打シーズン記録】
1 バレンティン(ヤクルト) 2013年60本
2 王貞治(巨人) 1964年55本
2 ローズ(近鉄) 2001年55本
2 カブレラ(西武) 2002年55本
5 バース(阪神) 1985年54本
5 村上宗隆(ヤクルト) 2022年54本

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