トヨタ自動車・北村主将が決勝弾 八木は3安打1打点、佐竹は連日の好救援 第1代表決定戦進出決めた

[ 2022年9月13日 19:20 ]

第47回社会人野球日本選手権東海最終予選 第1代表決定トーナメント3回戦   トヨタ自動車9―6王子 ( 2022年9月13日    岡崎レッドダイヤモンドスタジアム )

攻守でそれぞれに活躍を見せたトヨタ自動車の(左から)佐竹、北村、八木
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 今夏の都市対抗で4強入りしたトヨタ自動車が逆転で王子を振り切り、第1代表決定戦への進出を決めた。2点劣勢で迎えた2回は徳本健太朗の内野ゴロの間にまず1点。なおも2死三塁の好機で、2番・北村祥治主将が左越えへ決勝の逆転2ランを放った。

 「その前に徳本が追い込まれながら1点を取ってくれたことで、気持ちが楽になった。思い切っていった結果がホームランになりました。都市対抗では、ビハインドで力を発揮するという課題を持ち帰ってきましたが、3点先制されてひっくり返せたことは一つの収穫。最後まで戦い抜いて、結果として最後に勝つという気持ちでやっている。ぶれずにやっていきます」

 カウント1―2からの4球目。浮いたチェンジアップを見事にとらえた。両翼99・1メートルという広い球場での一発。入社7年目で「初めてですね」と振り返った。

 「7番・DH」として八木健太郎も勝利に貢献した。4点優勢の6回1死一塁では、右越えへの適時二塁打。第1、2打席の単打とあわせ、3安打1打点の活躍を見せた。

 「事前準備をしっかりして、そのとおりに打てました。チームに貢献できる一番の部分は走塁ですが、今はDHとしてまず打つことで貢献しようと」

 新たな気持ちで迎えた、今秋の東海最終予選。きっかけは元ラグビー日本代表・五郎丸歩氏のインタビュー記事を目にしたことだった。「最後は自分を信じて覚悟を決めて、自分を信じて、自分の道は自分自身で決断していく――」。早大の先輩でもある同氏の言葉に共感。覚悟を決めてグラウンドに立つことが、同予選2試合で8打数5安打の打率・625という好調につながっている。

 序盤から点の取り合いとなった一戦において、試合を引き締めたのが佐竹功年だった。4点優勢の6回1死満塁から2番手として登板。1番・大杉諒暢から始まる上位打線と対峙したが、左飛、空振り三振でピンチを脱した。続く7回もわずか10球で3者凡退。1回2/3をパーフェクトに封じ、前日の西濃運輸戦に続く好救援を見せた。

 「シンプルにストレートの切れ、コントロールとも良い感じで投げられた。2、3年ぶりに良い状態が戻ってきています」

 今夏の都市対抗では本戦直前に左太もも裏を痛めたことで、一度も登板することなく終わった。大会後は本来の姿を取り戻すべく試行錯誤。投球フォームも見直したことで、近年にはない状態の良さを手にして今大会に臨んだ。

 「都市対抗ではチームに迷惑をかけてしまった。チームの勝利に貢献して、選手権で勝って終われるようにしたい」

 レジェンド右腕は夏の悔しさも胸に秘め、チームのために腕を振り続ける。

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2022年9月13日のニュース