メッツ傘下3Aの加藤 来年のWBC「出られるチャンスがあるなら、もちろん考えます」

[ 2022年9月13日 02:30 ]

加藤豪将
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 メッツ傘下3Aシラキュースの加藤豪将内野手(27)は11日(日本時間12日)ホームでのロチェスター戦に「8番・二塁」で出場し、4打数無安打だった。チームも2―7で敗北。

 今季は複数のチームを転々とし、メッツ移籍後も急な故障者に備えたタクシー・スクワッドに入るなど、安定した形で打席に入れなかったこともあって、ここまで打率・226、8本塁打ともう一つの成績に終わっている。ただ、「メッツの首脳陣が見ているのはスコアボードに出ている数字(打率、本塁打)ではなく、もっと統計的な部分ですから」と本人は明るい表情。「状態は良くなっているので、残り3週間弱のシーズンを力強く締めくくりたい」といつも通り、前向きだった。

 また、来年3月に迫るWBCへの思いを語った。カリフォルニアで少年時代を過ごした加藤は06年、日本とキューバの間で争われた第1回WBCの決勝をサンディエゴのペトコパークで生観戦したという。日本の優勝に興奮し、「侍ジャパンの帽子を父に買ってもらい、学校にかぶって行っていました」。当時の記憶は鮮明なようで、「(日本人選手にとって)WBCがどれだけ大きいことかはみんなが分かってる。出られるチャンスがあるなら、もちろん考えます」と話した。

 8月、渡米して大リーグを視察した侍ジャパンの栗山英樹監督は帰国後、WBCに出場資格のある日系人選手にも目を向けると話しており、今後の動向が注目される。もっとも、今季悲願のメジャーデビューは果たしたものの、現在は3Aでプレーする加藤には栗山監督からの連絡はまだ届いていないという。「WBC出場は自分が決めることではない。もしも声をかけていただけたら考えますが、今の自分は出るような立場ではないのでは」と冷静だった。(杉浦 大介通信員)

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2022年9月13日のニュース