躍進オリオールズ 今オフFA先発投手市場に大量資金投入、海外FA権の千賀含め、誰を獲得すべきか

[ 2022年9月13日 09:19 ]

ソフトバンクの千賀
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 オリオールズは5年連続負け越し、昨季は52勝110敗だったが、今季は2019年のドラフト組アドリー・ラッチマン捕手、グンナー・ヘンダーソン内野手、カイル・ストワーズ外野手らの急成長で、12日までの成績は73勝67敗、プレーオフ争いに加わっている。

 セドリク・ムリンス外野手、ラモン・ウリアス内野手など良い選手が少なくない。先月、マイク・エライアスGMがラジオのインタビューで「来季に向けサラリー総額を著しく引き上げる。積極的にフリーエージェント市場を見ていく」と語っている。今季開幕時の総額は4370万ドルで30球団で最も少ない。資金は潤沢にある。FAで欲しいのは特に先発投手。スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は「ローテーションをけん引できるような先発投手、数を増やすのではなく、質の高い投手を求めている」と分析する。

 ただローゼンタール記者は最大の目玉と見られるジェイコブ・デグロム(34)は現実的ではないとし、ドジャースのクレイトン・カーショー(34)、カージナルスのアダム・ウエインライト(41)は現役続行でも残留しそうだとする。そこで挙げたのは以下のメンバー。メッツのクリス・バジット(33)、ジャイアンツのカルロス・ロドン(29)、レッドソックスのネーサン・イオバルディ(32)、マイケル・ワカ(31)、ヤンキースのジェームソン・テイヨン(30)、レイズのコリー・クルバー(36)である。

 ローゼンタール記者は含めていなかったが、今季中に海外FA権を取得見込みのソフトバンクの千賀滉大(29)もこのリストに入るだろう。果たして誰を取れば、23年ア・リーグ東地区の優勝争いに加われるのか。本拠地カムデンヤーズは以前は打者有利の球場で、FAの投手は行きたがらなかった。しかし今季から左翼フェンスを後ろに下げ、左翼の端から左中間にかけて約8・1m後ろにし、フェンスの高さも2・1mから4mに引き上げた。1年前、オリオールズ投手陣はメジャーワーストの258本塁打を喫したが、今季は15番目の149本と数字は大幅に改善。最も本塁打が出やすい球場の汚名は過去のものとなっている。

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2022年9月13日のニュース