広島、12度目零敗…青柳対策実らず、佐々岡監督「なかなか攻略しづらい」

[ 2022年8月31日 23:00 ]

セ・リーグ   広島0―1阪神 ( 2022年8月30日    甲子園 )

<神・広>9回、戦況を見つめる佐々岡監督(中央)(撮影・坂田 高浩) 
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 広島は主砲のマクブルームまで先発から外して、1~7番に左打者を並べた青柳対策が実らず、12度目の零敗で3位の阪神から2・5ゲーム差へ後退した。青柳とは今季初対戦で7回零封を許し、佐々岡監督は「右(打者)は厳しいという判断の中で策を取ったけど、さすがというところ。ここ何試合か、ちょっと球自体は荒れていたけど、今日は力もあった。なかなか攻略しづらい」と改めて脱帽した。

 最近は“代打の切り札”として定着していた松山を7月30日の中日戦以来の先発起用で4番に置くなど徹底して組んだオーダー。初回は3者連続三振ながら、序盤から各打者とも粘り強く攻め、4回まで76球を投げさせるなど食い下がった。

 5回は下位打線の2安打で1死一、二塁の好機。打席に立った投手の森下は投球前からバントに構え、初球に三塁走者の小園を走らせるスクイズを敢行した。転がらず捕手前に落ち、小園が三本間で挟殺され、後続も倒れた。

 無難なセーフティースクイズではなく、リスクを伴う奇襲を初球に選択。朝山打撃コーチは「難しい球をセーフティースクイズで一塁側へ転がすのは難しい。思い切って仕掛けたけど、捕手前に転がってしまった。森下は責められない。あそこで森下にヒットを期待するのも難しいので、動いて1点を取りにいった。セ・リーグで一番抑えている投手なので、何が何でも1点を取りにいくというのは最初から決めていたこと。森下には点を取ってあげられなくて申し訳ない」と振り返った。

 5回の逸機を分岐点とし、6回以降は一人も走者を出せない沈黙。発熱から復帰して代打待機した秋山を起用する機会もなく、佐々岡監督は「いいところで…とは考えていたけど、そういうところで回らなかった」と残念がった。

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2022年8月30日のニュース