エンゼルス・大谷が鉄人28号!11勝目翌日にスイープの味方3安打2打点 逆方向に10戦ぶり一発

[ 2022年8月30日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス8ー3ブルージェイズ ( 2022年8月29日    トロント )

<ブルージェイズ・エンゼルス>7回、大谷は28号2ランを放つ(撮影・大森 寛明)
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 休むことなく突っ走る。エンゼルスの大谷翔平投手(28)が28日(日本時間29日)、ブルージェイズ戦に「3番・DH」で出場。10試合ぶりのアーチとなる28号2ランを放つなど4打数3安打2打点と活躍した。今季11勝目を挙げた登板翌日の疲れを感じさせず、同一カード3連勝に貢献。日本選手初となる、2度目の30本塁打到達にあと「2」に迫った。

 ベースを一周した大谷は、ベンチでおなじみのカウボーイハットをかぶり、ナインとハイタッチした。最近新たに加わった本塁打後の儀式が、コップの水をかける祝福。フレッチャーら4人がかりで一斉に水を浴びせた…と思いきや、コップは空で“エアスプラッシュ”だった。驚いて身をすくめた背番号17の姿に、ベンチ内は笑顔に包まれた。

 4―1の7回2死二塁。体に巻き付くようなスイングで外寄りのシンカーを強振した。10試合ぶりの一発となる左越え28号2ラン。逆方向への本塁打は今季4本目で、8月だけで2本目だ。左翼への長打は、好調のバロメーター。フィル・ネビン監督代行は「いい兆候。体に十分な強さがあるから、あらゆる方向に打てている。あの本塁打は一番大きかった」とうなった。

 11勝目を挙げた翌日のデーゲームでも疲れ知らずの大谷。1試合3安打以上は今季4度目で、登板翌日の試合に3度記録した。今季の登板翌日は打率・321、6本塁打、9打点という鉄人ぶり。登板後の前夜に「睡眠時間を確保することがいいリカバリーにつながり、いいパフォーマンスにつながる」と語ったように、徹底した体調管理が結果につながっている。

 ブルージェイズは5月の対戦時と同様、5回の第3打席までは二塁手を右翼ポール側へ配置する外野4人態勢の「大谷シフト」を敷いたが、初回、3回と2打席連続で右前打。5回はセーフティーバントを仕掛けるなど元気いっぱいだった。

 松井秀喜(元ヤンキース)も成し得なかった日本選手初の2度目の30本塁打到達まで、あと2本。トラウトとは今季6度目のアベック本塁打で同3度目の「スイープ(同一カード全勝)」とし、ネビン監督代行は「この週末の戦い方には満足している」とご満悦だ。29日(日本時間30日)からは本拠地アナハイムでヤンキースと3連戦。ジャッジとのMVP候補の直接対決へ、大谷が弾みをつけた。(笹田 幸嗣通信員)

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2022年8月30日のニュース