5位からの浮上へ 巨人選手に必要な負けん気と冷静さ

[ 2022年8月30日 08:30 ]

プロ4年目で初の2桁勝利を挙げた巨人・戸郷(撮影・白鳥 佳樹)
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 巨人の残り試合は23試合(8月29日現在)となった。首位・ヤクルトとは14ゲーム差。逆転は現実的には厳しい。クライマックス・シリーズ(CS)進出へ、3位の阪神とは2ゲーム差の5位。最終盤までAクラス入りを懸けた戦いは白熱しそうだ。

 ストレスがたまるシーズンを過ごしてきた原監督は「かんしゃくを起こしたってしようがない。かんしゃくは何も残らない」と、我慢をしながら残り試合に臨む構えを示している。今後、順位を上げていく上で、何が必要なのか。「負けん気ですよ。それがあれば、準備もいろいろなことをやる」と言った。プロ野球選手は誰でも負けず嫌い。気持ちの面で相手を上回れるか。そこに期待している。

 ただ、気持ちを前面に出し過ぎ、空回りするのは良くない。プロ4年目で初の2桁勝利を挙げた戸郷は今季、精神面の浮き沈みが小さいように見える。マウンドで冷静に投げているからこそ、勝ち星が付いてくるのだろう。打者も同じ。場面に応じて打席内で冷静に狙い球を絞り、ミスショットを少なくできるかが大事になる。

 5月以降は月間負け越しが続く。苦しいシーズンだが、球場には多くのファンが訪れている。残り23試合。どんな終わり方をするか。注目したい。(記者コラム・川島 毅洋)

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2022年8月30日のニュース