侍J・栗山監督 大谷の進化に脱帽「困れば困るほど、いいものに結び付けられる」

[ 2022年8月30日 12:28 ]

侍ジャパンの栗山英樹監督
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 侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が30日、ABEMA放送の「ヤンキースーエンゼルス戦」をゲスト解説。29号2ランを放った大谷の打撃を絶賛した。

 2-2の5回2死一塁、右中間に勝ち越しとなる一発を叩き込んだ打撃を「少し前に出されましたが、ボールを拾って放り込める、本当にいいホームランですね。あそこに打ち込める、あそこに飛ばせる。本人も飛距離には困らないという感覚があると思いますが、この辺りが素晴らしいですよね。なかなかフォークが少し浮いて来なかったんですが、やっとちょっと浮いてきたところを、下半身我慢しながらね」と興奮気味に解説した。

 「監督をやっていたので、何か翔平の打撃をしゃべるのは初めてのことなんですよ、話ながら打ち方を見るのはとてもドキドキしますね」としたうえで「日本にいるときから、試行錯誤しながら自分の形を作っていったバッター」と評価。「究極に困ったときに、新しい方向の新しい形を作り上げられる。メジャーに行った時の最初のオープン戦で苦しんだ時、ノーステップから作っていって。困れば困るほど、いいものに結び付けられるところが彼の凄さ。打ち方を見ると感じる」とプレーヤーとしての凄さ、魅力を語った。

 今後については「天井がどこにあるか、誰にも分からない選手。まだまだ天井がそこにあると思えない」としたうえで「できないことを自分が工夫してやってみて、できたぞっていう達成感。それが彼にとって非常に嬉しい。だからこそ誰も歩いたことのない道を歩こうとしたんじゃないですか」と感慨深げに話した。

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2022年8月30日のニュース