阪神・青柳 四球撲滅でカープ斬りだ!!30日ぶり甲子園帰還で気合「ダメならファーム…の気持ちで」

[ 2022年8月30日 05:15 ]

<阪神投手指名練習>キャッチボールする青柳(撮影・坂田 高浩) 
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 阪神は夏のロードを10勝14敗で終え、30日に甲子園に30日ぶりに帰ってくる。1・5ゲーム差に迫る4位・広島、2差の5位・巨人を迎え撃つ1週間。3位死守へ先陣を任される青柳晃洋投手(28)ら先発陣は29日、久々に踏みしめた本拠地で調整に努めた。

 猛虎もエースも、甲子園で出直しだ。30日からの広島戦は、7月31日のヤクルト戦以来の本拠地戦。“わが家”を離れた期間に、主力に新型コロナウイルス感染が相次ぎ、夏の長期ロードは10勝14敗と苦しんだ。出発前の貯金生活から暗転し、借金3で戻ってきた。残り22試合のうち16試合が聖地。再上昇をかけて、先陣を切る青柳の言葉は力強かった。

 「ずっとふがいない投球が続いている。相手うんぬんよりも、いい投球をすることしか考えていない」

 直近2戦は続けて敗戦投手。3戦未勝利も今季最長の停滞で、1敗だけで12勝まで積み上げた一時の無双状態に比べれば、小休止した形だ。好調時と比べ、「四死球が絡んでの失点がすごく多い。そのへんがパッとしない要素」と自己分析。今季初対戦で、昨年も1試合しか投げていない1・5差の4位・広島に対して「防げるランナーを防ぐことが一番」と無駄な四球撲滅を掲げた。

 チームを勝たせ、長い回を投げて救援陣の負担を減らしたい――。8月は先発陣の中心ゆえの責任感と焦りが投球を狂わせ、判定へのいら立ちにつながることもあった。悪循環に陥った自分と決別するには、甲子園は絶好の場所。今季7戦5勝無敗と好相性を誇る。心機一転、再出発だ。

 「いろいろ考えすぎた…と、ここ3週間くらいで思った。ダメならダメでファームに行くだけだ…ぐらいの気持ちで頑張りたい」

 12勝、防御率1・70、勝率・800は全てリーグトップ。腹をくくった右腕が、タイトル総なめに突き進む。(倉世古 洋平)

 《今季初広島戦》30日の広島戦に予告先発された青柳(神)は、同戦に今季初登板。通算でもセ5球団で最も少ない6試合しかなく(2番目に少ないのが巨人戦21試合)、1勝3敗で防御率5・54と苦手にしている。打者別では松山、坂倉、田中広、西川、羽月といった左打者に通算被打率3割以上を喫している。

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2022年8月30日のニュース