56試合で59打点のガーディアンズ・ラミレス、先輩マニー・ラミレスの球団記録に挑戦なるか?

[ 2022年6月13日 10:05 ]

ガーディアンズのスイッチヒッター、ホセ・ラミレス(AP)
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 ガーディアンズのスイッチヒッター、ホセ・ラミレスが12日(日本時間13日)のアスレチックス戦に「3番・DH」で先発出場。初回に左腕アービンの76・2マイル(約122・6キロ)のカーブを左翼線に2点二塁打、7回にも内野ゴロで打点をあげ、この試合3打点の活躍でチームに6-3の勝利をもたらした。今季MLBトップの59打点。56試合で59打点は170打点ペースで、マニー・ラミレスが99年に作った球団記録(当時はインディアンズ)165打点に挑戦できるかもしれない。

 MLBのシーズン最多打点の記録は1920年代から30年代に集中する。1位は30年、カブスのハック・ウィルソンの191打点、2位は31年、ヤンキースのルー・ゲーリッグの185打点などで、トップ12は全てその時代。13位は1887年の記録で、マニーのは14位に入っている。99年のインディアンズはマニーの前後をアロマーとトーミーが打つ強力打線。しかし今年のホセの周りにはベテランの強打者がいない。ガーディアンズのテリー・フランコナ監督はMLB公式サイトの取材に「うちの打線は若いし、前後に強打者がいないから、ホセはなかなかストライクゾーンで勝負してもらえない。打てる球は打席で1球くらいかも。それでも彼は賢い打者だから、しっかり結果を出してくれる」と話している。

 ここまでア・リーグで、OPS(出塁率+長打率)1・030は4位、16本塁打も4位、4三塁打はトップタイ。長打力を有しながら、三振がわずか17個で、四球数/三振数の1・941はトップである。さらに9盗塁と足が速い。ア軍のマーク・コッツェイ監督は「エリート打者なのに一生懸命に走る。あのレベルの打者はあそこまで走らなくていいのに、本当に良い選手だ」と称賛している。ちなみに近年のセイバーメトリックスの研究では、打点数は巡り合わせの賜物で、打者の適切な評価に必ずしもつながらないとされている。しかしフランコナ監督はそういった考え方に反論する。「そうは思わない。優れた打者の中には打点をあげるコツを掴んでいる者がいる。ホセはそういう打者なんだ」と力説していた。

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2022年6月13日のニュース