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楽天・則本 直球勝負で通算100勝!球団ではマー君以来2人目「自分に感動している」

[ 2022年6月13日 05:30 ]

交流戦   楽天9―2巨人 ( 2022年6月12日    楽天生命 )

<楽・巨>プロ通算100勝を達成した則本はボードを手にファンの声援に応える(撮影・沢田 明徳)
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 楽天の則本昂大投手(31)が12日の巨人戦で7回6安打2失点の力投を見せ、史上141人目のNPB通算100勝(77敗)を達成した。球団では田中将大投手(33)以来、2人目となる節目の白星に到達。今季最速の153キロを計測した直球の割合が51・4%と半数を超えるなど、力で押す原点回帰のスタイルで記念の勝利をつかんだ。

 則本が2つの記念ボードを掲げた。大台の100勝に加え、史上182人目の1500投球回も達成。「ちょっと自分に感動している。ずっと先発で投げさせてもらったからできた記録なので、たくさんの方に感謝したい」と感慨に浸った。

 謙虚な姿勢と一転、7回6安打2失点に封じたマウンドでは力強かった。昨年5月に逆転2ランを浴びた岡本和もねじ伏せた。2回の第1打席は今季最速153キロで一邪飛。6回は5球中4球が直球で中飛と、3打数無安打に封じた。「同じ打者にまたやられたくなかった。今年の中で真っすぐが一番良かった」。105球中54球と直球が51・4%。今季ここまでの直球比率は44・5%で、18~21年も45~47%台だったが、15勝&222奪三振した17年の51・3%に匹敵する数字を出した。

 「キャッチボールから、1球目を大事にし、おろそかにしない」。プロ入りに導いてくれた担当の山田潤スカウトの言葉を、大切にしてきた。「初回の5球の投球練習を特に大事にしている。1球目からしっかりしたフォームで全力で投げる」。この日もルーティンを経て、初回から自慢の剛速球を投げ込んだ。

 順風満帆ではない。19年3月の右肘手術以降は「どこかで怖さがあった」と球の出力が上がらなかった。「常に前向きで強い男だと思っていたが、初めて弱音を聞いた」と山田スカウト。19、20年とも5勝止まり。セットポジションから打者をかわす投球になった時期もあったが、昨年から本来の大きく振りかぶるワインドアップに戻し、昨年7月には公式戦自己最速の157キロを計測。球速とともに輝きを取り戻した。

 ソフトバンクと1・5ゲーム差に広げ首位堅持。入団1年目の13年、東北復興の象徴となる日本一を経験してから歳月は過ぎた。「仙台に来て10年目。1年目に優勝したけど、それから勝てていない。もう一度東北の皆さんと喜びあいたい」。100勝よりも尊い、心からの願いだった。(伊藤 幸男)

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