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楽天・山田スカウト 「先発でいくぞ」星野監督のひと言で決まった則本の“道”

[ 2022年6月13日 05:30 ]

交流戦   楽天9―2巨人 ( 2022年6月12日    楽天生命 )

楽天入団時の則本(右)と担当の山田スカウト(提供写真)
Photo By 提供写真

 楽天の則本昂大投手(31)が12日の巨人戦で7回6安打2失点の力投を見せ、史上141人目のNPB通算100勝(77敗)を達成した。

 進む「道」が違っていれば、節目を迎えてなかったかもしれない。入団時担当の山田潤スカウトは「当初はここまで勝ち星を積み重ねる姿を想像していなかった」と振り返る。

 能力を疑っていたわけではない。三重中京大4年の全日本大学選手権1回戦で20三振を奪い、スカウト陣はリリーフ起用を見越して評価していた。救援陣の整備が急がれており「星野監督に即戦力をプレゼントしよう」と白羽の矢を立てた。

 1年目の久米島キャンプ。ブルペンで則本が投球中、山田スカウトは指揮官から「則本はどうなんや?」と問われた。「セットアッパーや抑えならすぐに使えると思います」と進言するも「先発でいくぞ。ピッチャーってのは、みんな先発をやりたいんや」と返された。さすがの眼力だった。開幕投手に抜てきし、15勝で新人王を獲得。球団初の日本一に大きく貢献した。

 「怖かった」闘将に則本が褒めてもらった記憶は一度だけ。14年9月19日の日本ハム戦。13奪三振で完封勝利を挙げ「唯一褒めてもらいました。メディアを通じてだけど」と懐かしむ。現役時代通算146勝した星野監督。「100勝を報告しても“もっと抑えんか!”と怒られるだけ。147勝目で“超えました”と報告したい」。今はまだ恩師が導いてくれた道の途中だ。(重光 晋太郎)

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