阪神・ガンケル 来日初完投を無四球で飾り3勝目 京セラD大好き!先発3戦全勝「マウンド投げやすい」

[ 2022年6月13日 05:30 ]

交流戦   阪神9ー1オリックス ( 2022年6月12日    京セラD )

<オ・神>初回、福田の投ゴロに飛びつくガンケル(撮影・大森 寛明)
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 阪神・ガンケルが来日初完投を無四球で飾った。8回まで二塁さえ踏ませない快投。初体験の9イニング目は「ちょっと疲れた。9回を投げきるのは大変」と、中川圭に単打、杉本に二塁打を浴びて完封こそ逃したものの、5安打115球で1失点完投。チームを3連勝に導いた。

 「どの球種も制球することができた。特にシンカーをすごく変化させられた。ストライクからボールに相手が振ってくるようなボールを投げられた」

 自画自賛するのも当然の内容だ。アウト27個のうち、15個がゴロアウト。早いカウントから振ってくる相手にボールを動かし、打たせて取る持ち味を発揮した。試合前時点で交流戦打率・400を誇った「ラオウ」こと杉本を、3打席目まで封じ込めたこともポイントになった。

 2回は打者の手元で動く146キロで遊ゴロに仕留め、4回は追い込んでから5球ファウルで粘られても根負けせず、最後は148キロの微妙に外角に曲がるボールで遊ゴロに抑えた。7回はスライダーで空振り三振だ。

 京セラドーム大阪は昨季の2勝にこの日の1勝を加え、先発3戦全勝と無敵を誇る。右腕も好相性を自認し、「マウンドも本当に投げやすい。天候に影響されず(人工芝で)グラウンドも荒れないのでイレギュラーも少ないのも良い」と要因を口にした。神経質な一面があるだけに、外的要因が少ないドーム球場が肌に合うようだ。

 2日西武戦は決勝打を含む猛打賞と暴れ、中9日の今回は完投で救援陣の疲労軽減に貢献した。交流戦3試合で防御率0・81。同じく0点台の青柳、西勇に続き、躍進の一翼を担った。(倉世古 洋平)

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2022年6月13日のニュース