阪神・近本 自己最長タイの14試合連続安打 3番でも積極打法光る「良い経験をさせてもらっている」

[ 2022年6月13日 05:30 ]

交流戦   阪神9ー1オリックス ( 2022年6月12日    京セラD )

3回、近本は先制適時打を放つ(投手・宮城)
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 相手が好投手であればあるほど重要となるのが先制点。宮城攻略の口火を切ったのは、「ヒットメーカー」ぶりを遺憾なく発揮している阪神・近本だった。3回2死一、三塁、左腕のスライダーを鮮やかに中前にはじき返し、快勝への道筋を示した。

 「結果的にヒットになったので、それがタイムリー、先制点になったのは良かったと思います」

 1日西武戦から3番に座り、新打順で臨んだ6月は47打数19安打の打率・404、5打点と安打量産態勢だ。5月28日ロッテ戦からの連続試合安打も自己最長タイの14に伸ばし、76安打はリーグトップを独走している。

 「(3番は)いつかはやってみたいとは思っていたので、その中で良い経験をさせてもらっている。前も後ろも調子のいい選手が多いので、僕は気楽に楽しく打席に入れていると思います」

 リードオフマンのイメージが強いが、社会人・大阪ガス時代までは中軸で走者を還す役割を任されていた。5回2死一塁でも宮城の2球目直球を捉え、好機拡大の左前打。どの打順でも持ち味の積極打法は変わらない。矢野監督も「チカ(近本)はチカのバッティングスタイルを貫いていければ、チームの形、流れになると思うんで。3番でちょっと落ち着いてくれれば、チームとしても落ち着く」と目を細めた。

 佐藤輝、大山も打点を挙げ、「クリーンアップ打点そろい踏み」は今季6度目で全勝。その先頭に立つのが、背番号5だ。猛虎の看板を背負う「ドラ1トリオ」が競い合うように躍動する現状に、指揮官も「1、2番は今日みたいに代わることはあっても、そこはそんなに代えるつもりはない」と、リーグ戦再開後も中軸の打順継続を明言。2年連続のリーグ最多安打へばく進する選手会長が、4日間のリフレッシュ期間で“打ち疲れ”を癒やし、17日DeNA戦から連続試合安打を再開させる。(山添 晴治)

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2022年6月13日のニュース