エンゼルス・大谷がサーフィン文化ユニで“ビッグウエーブ”13号 ノリノリ3安打3打点

[ 2022年6月13日 02:30 ]

インターリーグ   エンゼルス11ー6メッツ ( 2022年6月12日    アナハイム )

エンゼルスタジアムの大型ビジョンに映し出された、大きな波をバックにした大谷の写真(撮影・笹田幸嗣通信員)
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 ビッグウエーブに乗れ~~~。エンゼルス・大谷翔平投手(27)が11日(日本時間12日)、メッツ戦で初回に先制二塁打、5回に13号2ランを放つなど3安打3打点の活躍でチームの勝利に貢献した。この日は本拠地アナハイムがある南カリフォルニアのサーフィン文化をイメージしたユニホームを着用。借金3で首位アストロズとは8ゲーム差だが、今季最長タイの8試合連続安打とした大谷がチームを連勝という大波に乗せる。

 ザ・ビーチ・ボーイズの曲「サーフィンUSA」が大ヒットしたのは1963年。曲中には南カリフォルニアの地名、ビーチの名前が次々に出てくる。大谷はサーフィン未経験のはずだが、チームを波に乗せる方法は知っている。自身のバットから次々と快音を放てば、ビッグウエーブがやってくるのだ。

 「イッテラッシャ~イ!スゴイ!」。地元中継局「バリースポーツ・ウエスト」の実況パトリック・オニール氏が絶叫したのは3点リードの5回。1死二塁で右中間に13号2ランを叩き込んだ。今季3度目の3番で出場し、初回に今季最長タイの8試合連続安打となる先制の右中間二塁打。3回の左前打と合わせて5回の時点で自身2度目のサイクル安打に王手と、まさにノリノリの活躍だった。記録を狙った8回の最終第5打席は四球。エンゼルスタジアムは波のような大ブーイングに包まれた。

 この日、大谷らナインは「シティー・コネクト・ジャージー」を着用してプレーした。本拠地の文化、特色などに敬意を示す企画で、エ軍は南カリフォルニアのサーフィン文化。クリーム色は砂浜を想起させ、「S」の文字はサーフボードをイメージしたものだ。本来、この3連戦では1試合のみ着用予定だったが、快勝に験を担いで12日(日本時間13日)のメッツ戦でも着用することが決まった。

 「スイングが良かった。何かが加わり出している。いい感じだ」とフィル・ネビン監督代行。大谷には積極性と確実性がよみがえりつつある。3回の左前打、5回の一発はともに初球を仕留めたもの。メジャー5年目で第1ストライクの打撃成績は337打数142安打の打率・421。チームの14連敗中は打率・191で、第1ストライクを捉えた安打はゼロだった。

 投打二刀流の活躍でその14連敗をストップさせた9日、大谷は言った。「必ず好不調の波はあるけど、なるべく(不調の)波を小さくして、好調を維持していくことが大事。これから14連勝以上できるよう頑張りたい」――。好調の、連勝のビッグウエーブよ、カモン!大谷のバットが、南カリフォルニアの夏をもっともっと暑くする。(笹田 幸嗣通信員)

 ▽シティー・コネクト・ジャージー 大リーグがナイキ社と共同で昨季から展開する企画。各球団の本拠地の文化、特色などをイメージしたユニホームを着用する。エンゼルスは12球団目で、当初はこの日と28日(日本時間29日)のホワイトソックス戦の2試合で着用予定だった。他球団ではジャイアンツが両袖にゴールデンゲートブリッジを、ナショナルズが胸に桜をあしらったユニホームを作製した。

 《大谷もよくやる験担ぎ 次戦もユニ着用》次戦も「サーフィンユニホーム」を着用方針のエンゼルス同様、大谷も要所で験担ぎや願掛けを行う。メジャー1年目の不振時には「いつも頑張ってくれているので“彼”なら打ってくれると思った」と使い古した練習用バットで臨んで二塁打。今季の試合前には「当たり」を良くするためか、本塁打を打たれた味方投手や自身の体に、バットをゴシゴシとこすりつける場面が見られた。

 《今季3度目のトラウトと競弾》大谷とトラウトのアベック本塁打は5月9日のレイズ戦、同22日のアスレチックス戦に続いて今季3度目。通算では17度目となった。また、大谷の1試合3安打以上は今季4度目で、3打点以上は今季5度目。

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