中畑清氏 開幕1軍目指す若手選手の奮闘が楽しみ

[ 2022年2月22日 05:30 ]

中畑清氏
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 【キヨシスタイル】北京五輪が閉幕した。ドーピング問題、スキージャンプのスーツ規定違反、スノーボードの不可解な採点とスッキリしないことも多かったけど、日本は冬季五輪史上最多となる18個のメダル(金3、銀6、銅9)を獲得。選手の皆さん、お疲れさまでした。元気をいっぱいもらいました。ありがとう!

 この感動、そのままプロ野球につなげたいな。キャンプも終盤。練習試合など実戦調整の段階に入っている。週末はCSテレビのチャンネルを動かすのが忙しかった。

 19日には3年目を迎えたロッテ・佐々木朗希が日本ハム戦で163キロをマーク。まだ2月だよ。開幕を万全の状態で迎えてフルシーズン投げられたら、いったいどんな成績を残すんだろうね。

 まあ彼は別格として、1軍生き残りを懸けている若い選手が元気にプレーしているのがうれしい。新人の当たり年だった去年に続き、今年も楽しみなルーキーがいる。今回は右のスラッガー2人を紹介したい。

 まずは中日ドラフト2位の鵜飼航丞。わが駒大の後輩だ。16日の日本ハム戦では本塁打を放った。去年秋の東都リーグ戦では4試合連続本塁打をマークしている。私は巨人のOB会長であると同時に駒大野球部OB会長。可能な限り神宮に通っている。その4試合は全て見た。

 下級生の時は変化球にクルクル回っていたけど、変化にもかなり対応できるようになった。負けん気が強く、猪突猛進なところは私に少し似ている。いや中畑清から石毛宏典へつながっていった駒大の系譜かな。打線強化が課題の中日。外野守備と走塁には不安が残るけど、1年目から戦力になれるんじゃないかと期待している。

 ロッテドラフト2位の池田来翔も面白い。鵜飼と似たタイプで、球に食らいついていく。思い切りがよく、ファーストストライクから積極的に打ちにいって対外試合ここまで15打数8安打。ベンチが使いたくなる打撃を見せている。

 その他にロッテドラフト1位の高校生捕手、松川虎生も楽しみだし、新戦力としては巨人の3年目・堀田賢慎、4年目・直江大輔の両右腕もいい球を投げている。特に堀田の狙われても空振りさせられる真っすぐは魅力だ。オープン戦でじっくり見たいな。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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