ソフトバンク・ドラ4野村勇 ポスト周東!!代走も任せろ 藤本監督「足のスペシャリスト枠」起用プラン 

[ 2022年2月22日 05:30 ]

走塁練習するソフトバンク・野村勇(撮影・岡田 丈靖)
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 ポスト周東だ!ソフトバンク・藤本博史監督(58)は宮崎春季キャンプ第5クール3日目の21日、ドラフト4位・野村勇内野手(25=NTT西日本)を「足のスペシャリスト枠」として起用するプランを明かした。昨年、同じ役割を担った周東は右肩手術の影響で開幕に出遅れる見込み。50メートル5秒8を誇る快足ルーキーの新たな可能性を探っていく。 

 練習前、藤本監督は野村勇と本多内野守備走塁コーチを呼び、ミーティングを開いた。

 目的は、快足新人に代走練習を指示し、「足のスペシャリスト枠」としての準備を促すことだった。

 「代走でいった場合に走れるか、適性を見ていかないと。まだ(対外試合が)4試合あるのでチャンスがあったら使いたい」

 50メートル5秒8を誇る野村勇は今キャンプ紅白戦で2盗塁をマーク。測定では20年盗塁王の周東や、同年ウエスタン・リーグ盗塁王の佐藤直より速い盗塁タイムを叩き出しているドラフト4位の韋駄天(いだてん)は「プロに入る前からタイムには自信があった。想像通りのレベル。キャンプで決められないと、本番では成功しない」と胸を張った。

 右前腕の張りのため、22日から始まる対外試合は“代走テスト”での起用となる予定。代走での出場となれば、社会人1年目以来だという。アマチュア時代はイチロー(現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)や赤星憲広(元阪神)の走塁を動画で研究し、極意を吸収してきた。「代走となれば警戒もされる。ベンチから投手のタイミングを常に見ているし、1球目から走れる準備をしている」。何よりもこだわってきた「見せ場」だからこそ、負ける訳にはいかない。

 昨年、代走で主に起用された周東は右肩手術の影響で、現在はリハビリ組で調整中。藤本監督は「足だけでは1軍に上げない。完全に治して2軍で結果をだしてから」と説明。開幕1軍が厳しい状況にあることを考慮し、25歳のオールドルーキーに白羽の矢が立った。

 「開幕1軍に入るためなら手段は何でもいい。緊迫した場面でも失敗を恐れず、どんどん走っていきたい」と野村勇。プロの舞台でも自慢の快足を見せつけ“ポスト周東”に名乗りをあげる。(福井 亮太)

 ◇野村 勇(のむら・いさみ)1996年(平8)12月1日生まれ、兵庫県出身の25歳。垂水ファイターズで野球を始め、中学は神戸須磨クラブ所属。藤井学園寒川(香川)から拓大を経て、19年にNTT西日本に入社。昨年の都市対抗ではエイジェックとの1回戦でサヨナラ打を含む2安打と活躍。昨年のドラフト会議でソフトバンクが4位指名。愛鳥家で、実家では白文鳥の「ちゅんちゅん」を飼育中。1メートル75、80キロ。右投げ右打ち。

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