「ガチンコの勝負をせなあかん」阪神・川藤OB会長が大山VS佐藤輝「真の4番争い」に激アツエール

[ 2022年2月22日 05:30 ]

川藤OB会長が「ガチンコバトル指令」を出した大山(左)と佐藤輝
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 “春団治節”さく裂だ。今クールから宜野座キャンプを視察に訪れている阪神・川藤幸三OB会長(72)が21日、4番争いを続ける大山と佐藤輝に「ガチンコバトル指令」を下した。

 「(2人が打線を引っ張る?)当たり前や!野手はこの2人が『とにかくワシが4番獲ったるんや』というガチンコの本当の勝負をせなあかん。それがやっぱりチームを一番強くする方法だと思う。外国人をアテにすることは何もない」

 名物会長が久しく待望しているのが、日本人の中心打者。生え抜きの4番だ。今のチームには、その資質が十分にある左右の大砲が同時に在籍。ならば、はっきりと意識して奪い合ってみろ、とハッパをかけた。

 「当然やらなあかんやろ。あえて意識してやった方がええ。大山が打ったら、佐藤輝が『よし、ワシも負けずにやるんじゃ。大山がヒットやったらワシはホームラン』って。反対もそう。『佐藤輝がホームラン打ったら、ワシは2ランや、3ランや』って。やっぱりレベルの高い、相手以上のものを残していこうという意欲がなかったら意味がないわな」

 19日楽天戦、20日中日戦も観戦し、この日の打撃練習にも熱視線。期待が大きいだけに、口調はどんどんヒートアップした。

 「これからのチーム、ましてや、柱のないチームなんやから『ワシが柱になったろう』という意識を持たないと。(実戦で結果が出ていても)まだアカン! あれくらいで何言うてんねん。たとえば昨日(20日)なんて9回裏で同点や。(佐藤輝の)ああいうツーベース、悪くないよ。だけどあそこでサヨナラホームランとか。そういうものが自然と出るようになってみい!」

 宜野座の空に響いた激アツエール。真の4番の誕生を心待ちにした。(山添 晴治)

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