広島ドラ1・黒原 輝さん覚悟!大学時代2被弾の因縁打者と23日プロ初対決 抑えて“左キラー”襲名だ

[ 2022年2月22日 05:30 ]

<広島沖縄キャンプ>ブルペンで投げ込む黒原(撮影・坂田 高浩)
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 広島のドラフト1位・黒原拓未投手(22=関学大)が21日、23日の阪神戦(宜野座)で「テル斬り」を誓った。中継ぎで1イニングに登板する予定。1学年上の佐藤輝明は、大学時代に関西学生リーグで2被弾を献上した因縁の相手。当時からの成長を証明するために再戦を心待ちにした。

 黒原にとって佐藤輝は特別な打者である。関西学生リーグで何度も対戦し、1年秋はカーブ、3年秋は自慢の直球を柵越えされた。ただし、投手として急成長したのは大学4年時だ。対戦のなかった1年間での成長をはかるべく、さっそく直接対戦を待ち望んでいる。

 「僕も佐藤さんも変わっていると思う。あのときのままいけるとは思っていないですけど、捕手と相談してやっていきたいです」

 再戦が実現すれば、救援左腕として「左キラー」を首脳陣にアピールする絶好の機会となる。「腕が長いので、低めの変化球も多少落ちが甘かったりすると拾われる。丁寧な投球を心がけないといけない」。同一リーグには佐藤輝だけでなく、ヤクルト・村上、巨人・丸ら左の強打者がそろう。勝ちパターン入りに向けて、左打者への攻め方も確かめておきたいところだろう。

 23日の阪神戦に備えて、ブルペンでは80球を投げ込んだ。まずは右足をゆっくりと上げる新フォームで投げ始め、39球目からは従来のクイック投法に切り替えた。「右足を上げてバランスを崩さず、しっかりと立つことを一番大事にしている。足を上げた方が自分のフォームをつくりやすい」。15日のシート打撃で打者11人に安打性8本を浴びたことで、19日の巨人戦ではクイック投法を封印。すると3者連続三振と本領を取り戻し「思っていたより、うまくはまったので良かったのかなと思います」と手応えをつかんでいる。

 「走者がいなくても、いままでみたいにクイックで投げたりもできるので、いろいろと投球の幅が広がると思う」。前回は巨人、次回は阪神と同一リーグ相手の登板が続く。開幕前に強烈な残像を植え付ける好機でもある。(河合 洋介)

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