阪神“開幕投手決定戦”は26日中日戦 西勇、秋山、青柳がそろって登板 快投なら即通達も

[ 2022年2月22日 05:30 ]

26日の中日戦に登板予定の(右から)西勇、秋山、青柳
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 阪神の沖縄・宜野座キャンプは第5クールが終了し、23日からの最終クールで開幕投手争いが一気に大詰めを迎える。オープン戦の開幕ゲームとなる26日の中日戦(北谷)に青柳晃洋投手(28)、秋山拓巳投手(30)、西勇輝投手(31)の有力候補がそろって登板することが判明。“一発快投”なら登板後即、大役を通達される可能性も出てきた。

 大役を巡る争いが一気にヒートアップする。同じマウンド、イニング数で開幕投手の有力候補3投手が同日登板することが判明。チームにとってオープン戦初戦となる26日の中日戦(北谷)はプレーボールから目が離せない展開になる。

 先発マウンドに上がるのは20年の開幕投手を務めた西勇。キャンプ初日から投げ込みを敢行するなど順調な過程をたどってきており、19日のシート打撃でも打者8人を安打性1本に封じた。「先発じゃないですかね」と26日の登板も明言しており、今春初の対外試合登板で貫禄を見せつけるつもりだ。

 2番手は、昨年まで2年連続2桁勝利を達成している秋山。19日の楽天戦(金武)では2回2失点も、これまで投げてこなかったチェンジアップを決め球に使うなど、投球の幅を広げるべく向上心を持って腕を振っている。次戦へ向けても「自分の特徴を生かした高さ、コースに投げる。変化球の精度を上げていきたい」とテーマは明確。ライバルに負けない内容と結果でアピールする。

 そして、3番手以降で青柳がスタンバイ。昨季のヤクルト戦には先発7試合で4勝1敗、防御率2・68。通算も4投手の中でNo・1の対戦防御率3・08だ。すでに「ツバメ封じ」の実力は証明済み。オフシーズンから開幕投手への熱意も口にしており、昨年の投手2冠の実績を考えても現時点での“本命”と言える。20日の中日戦では高めの活用、右打者へのシンカー、封印していたチェンジアップの解禁と新スタイルを披露。進化したその先に3月25日の開幕戦・昨季覇者のヤクルトを見据えている。

 3人はともに2イニングを予定。同条件のもとで、結果と内容を追い求める激しいバトルが繰り広げられる。20日の中日戦を3回5安打無失点で終え、すでに実戦3試合で計8回を投げて無失点の伊藤将は“選考”を終えた形と言えるだろう。

 試合当日の時点で開幕まで1カ月を切った状態。例年、矢野監督は2月下旬から3月上旬に本人へ通達しており、候補3人の誰かが“一発快投”すれば登板後即、2022年のオープニングピッチャーが決定する可能性もある。“最終決戦”のゴングが鳴る。

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