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広島・鈴木誠也 「覚悟を持って」4年越しの夢メジャー挑戦 黒田氏の「マイク・トラウトになれ」が転機

[ 2021年11月17日 05:30 ]

今オフでのメジャー挑戦が決まり、取材対応する鈴木誠
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 広島は16日、鈴木誠也外野手(27)の米大リーグ移籍を容認し、来週にも日本野球機構(NPB)にポスティングシステム(入札制度)の申請を行うと発表した。複数球団による大争奪戦は必至。鈴木誠は18年オフに将来的なメジャー挑戦の意向を球団に伝えており、4年越しの夢が実現に向けて動き始める。その過程には、あのレジェンドからの金言があった。

 日本を代表するスラッガーが満を持して海を渡る。広島市南区のマツダスタジアム。ポスティングシステムでのメジャー挑戦が決まった鈴木誠は会見で、決意とともにファンや球団に対する感謝の思いを口にした。

 「ここまで成長できたのは、球団やファンの皆さんの声援のおかげ。感謝しかない。もっともっとスケールの大きな選手になるために、覚悟を持ってしっかりやっていきたい」

 15年が転機だった。鈴木誠はメジャーを意識し始めた契機を「黒田さんから“こういう選手を見てみろ”と言われ、衝撃を受けた。同じ野球をやっているのに、ここまで違う。そういう選手に勝ちたいという思いが芽生えた」と説明した。

 黒田博樹氏が古巣復帰したその年。レジェンドは、台頭してきた20歳の才能をいち早く見抜き「マイク・トラウトのような選手になれよ」とエールを送っている。言わずと知れたメジャーのスーパースター。後日「誠也も(同じ)ファイブツールプレーヤーになってほしいと思って。目標があればまたパワーが出てくると思うので」と真意を明かした。

 18年の契約更改で球団に初めて挑戦の意向を伝えて3年。鈴木球団本部長は容認した理由に、リーグ3連覇など中心選手としての貢献を挙げ「彼にとって今がベストなタイミングと判断した」と語った。来週にも申請手続きをとる予定だ。

 「僕は何も考えず野球をやってきた。その点、(大谷)翔平は早くから目標を持って取り組んできた。それを身近に感じた時、僕も目標を考えるようになった。カープで、日本で一番になったと言われても、それを喜んでいてはダメなんです」

 同学年で仲の良い大谷はひとあし早くメジャーに挑戦し、二刀流として名をはせる。計画的に強じんな身体をつくりあげ、日本を代表するスラッガーに成長した努力家が、同じ舞台でどんな輝きを放つのか。トラウト級の活躍が期待される。(江尾 卓也)

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