阪神・藤浪、愛用腕時計で自己管理徹底! 練習中も装着、運動量や心拍数チェックで来季飛躍につなげる

[ 2021年11月17日 05:30 ]

打撃練習をする藤浪。左手首には腕時計が(撮影・平嶋 理子) 
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 阪神は16日、甲子園球場と鳴尾浜球場で秋季練習を行った。来季の先発ローテーション入りを誓う藤浪晋太郎投手(27)は、愛用する腕時計を有効活用して自己管理の徹底を明言。ブルペンで約70球を投じるなど、精力的に汗を流した。

 左手首に腕時計をつけたまま藤浪は練習をやり切った。来季、先発一本で勝負を挑む右腕にとって、自己管理を徹底するうえでの大事な“相棒”だった。

 「いろいろ測れるんですけど、睡眠の質であったり運動量であったり、自分の体調管理のために、いろいろ見られるので練習中も付けています」

 来季へかける意気込みが、ひしひしと伝わってきた。愛用している時計の機能性を、有効活用できれば技術の向上につながってくる。ウオーミングアップの時から運動量や心拍数を計測するだけではなく、睡眠時も例外ではない。ほぼ24時間チェックして、数値を管理している。

 スポーツで腕時計をしたままプレーするのはタイムが結果に直結する陸上競技やトライアスロンなどが一般的だが、藤浪と同様にテニスの錦織圭もスポーツタイプの腕時計をつけて自己管理しているケースもある。今や腕時計は自分の状態を知るうえで有効なツール。野球では見慣れない光景だが、午後からのティー打撃の際も肌身離さなかった。

 「この時期からというよりは、来年に向けてしっかりやっていけたらと思っています」

 10年目の来季へかける思いは誰よりも強い。自己管理は食事も同じ。シーズン中はエネルギーの消費が激しいため炭水化物を多く摂取していたというが、オフの期間は「炭水化物を絞ってタンパク質多めの食事にしようかなと思っている」と工夫する。技術に加え、フィジカルの強化も重要な要素。「来シーズン1年間やる上で戦える体をとは思っています」。開幕から日本シリーズまで走り抜く覚悟がある。

 今季は開幕投手を務めながら、先発ローテーションに定着できなかった。悔しい思いはもういらない。積年の鬱憤(うっぷん)を、一気に晴らしたい。(長谷川 凡記)

 《ブルペン投球を矢野監督が視察》矢野監督が藤浪のブルペン投球を鳴尾浜で視察した。「いろいろまた本人の中で取り組んでるのは見える。ブルペンはもちろん大事やけど、(藤浪)晋太郎はバッターが立って、ゲームの中でどうしていくかっていうところにきていると思うんで」。来季10年目の右腕は先発へのこだわりを明かしているが、指揮官は「与えられる立場じゃないでしょ。奪い取るしかない」と奮起を促した。

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