まさに球界一の「大型捕手」 広島ドラ7・高木が切り開く長身捕手の道 「身長が高くても動ける捕手に」

[ 2021年11月8日 21:42 ]

仮契約交渉を終えて松本スカウト(右)と記念撮影する広島ドラフト7位の県岐商・高木(撮影・河合 洋介)
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 広島からドラフト7位で指名された県岐阜商の高木翔斗捕手(18)は8日、岐阜市内のホテルで契約金2000万、年俸450万の仮契約を結んだ。1メートル88の長身で、来季は巨人・大城(1メートル87)を抜いて現役の日本人捕手トップとなる。球界では、いずれも1メートル70のソフトバンク・甲斐、西武・森ら小兵捕手が活躍中。「身長が高くても、動ける捕手だと言われるように頑張りたい」と話す姿は、囲まれた記者よりも頭一つ抜けていた。

 ソフトバンク、マリナーズなどで活躍した城島健司氏に憧れる。同氏も1メートル82と高身長。恩師の鍛治舍巧監督からは「打てる捕手と言えば城島」と伝えられ、プレー動画を見て体の使い方などを勉強してきた。高校通算20本塁打と強打自慢の高木にとっては、まさに理想の存在だ。

 「城島さんのような打てる捕手、矢のような送球を目標にやってきました。肩は強いので、捕ってからの早さやフットワークをさらに磨いていきたい。僕もビックリするような送球をしたいです」

 担当の松本有史スカウトからは「体が大きいけど、動けるし肩も強い。これからの練習次第でどんどん良くなっていくと思う」と捕手としての能力も高く評価された。「打撃が自分の強み。カープの主軸として本塁打王を獲れるような選手になりたいです」。文字通りの大型捕手として、見上げるばかりの成長曲線を思い描いている。(河合 洋介)

 ◇高木 翔斗 2003年(平15)8月12日生まれ、岐阜県出身の18歳。1メートル88、90キロ。右投げ右打ち。球歴 小1から伊吹クラブで野球を始め、垂井北中では岐阜フェニックスに所属し3年夏に全国大会出場。県岐阜商では1年春からベンチ入りし同年秋から正捕手。3年では春夏連続甲子園出場。

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2021年11月8日のニュース