阪神 2軍バッテリーコーチに野村克則氏招へいへ 2軍打撃コーチには元オリックス・藤井康雄氏

[ 2021年11月8日 05:31 ]

楽天の野村克則2軍育成捕手コーチ

 若虎に「ノムラの考え」注入だ。阪神が来季の2軍バッテリーコーチとして、今季限りで楽天を退団する野村克則2軍育成捕手コーチ(48)を招へいする方針であることが7日、分かった。父は矢野監督の恩師でもある故・野村克也氏で、00年から4年間は阪神のチームメート。父譲りの野球理論だけでなく、人間性にも定評があり「矢野2世」の育成を任される方向だ。

 全コーチが留任する方向の1軍とは対照的に、2軍は5コーチが今季限りで退団。山田バッテリーコーチの後任として浮上したのが、野村コーチだ。現役時代は「カツノリ」の登録名で親しまれ、00年には正捕手だった矢野監督の第2捕手として43試合に出場した。現役引退後は楽天、巨人、ヤクルトでコーチを歴任。長く若手育成に携わってきた手腕に期待がかかる。

 また、平野2軍打撃コーチが退団した打撃部門では、元オリックスのスラッガーで通算1207安打、282本塁打を記録した藤井康雄氏(59)の就任が確実。現役での華々しい実績に加え、ソフトバンクの1軍打撃コーチ時代には強力打線を指導し11、14、15年のリーグ優勝と日本一に貢献した。2年目を終えた井上ら将来性豊かなスラッガーの育成にあたる見込みだ。

 ○…矢野監督を支えた1軍の全コーチが来季も留任する方向で調整していることが7日、分かった。井上ヘッドコーチを筆頭に打撃部門では北川、新井両打撃コーチが佐藤輝や中野ら来季に結果が求められる選手らの指導にあたる。守備面では4年連続12球団失策数ワーストからの脱却に向け、久慈内野守備兼バント担当コーチ、藤本内野守備走塁コーチらが引き続き指導。露呈された攻守の課題克服に全力を注ぐ。

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