広島 サバイバルの秋!異例紅白戦で燃えろ不振の実績組 一岡、中田、中崎…佐々岡監督「彼らも正念場」

[ 2021年11月8日 05:30 ]

広島・佐々岡真司監督
Photo By 代表撮影

 広島は、8日からマツダスタジアムで1軍の秋季練習をスタートさせる。佐々岡真司監督(54)は、1クールにつき最低1度の紅白戦実施を明言し、2軍の秋季練習に参加している中崎翔太投手(29)や一岡竜司投手(30)の登板も予定する。来春の1軍切符をかけ、今季不振だった実績組も参戦する「実戦サバイバル」が幕を開ける。

 来春の1軍切符は、実戦での結果にかかっている。8日から本拠地で始まる秋季練習は4勤1休を1クールとして21日まで行われる。佐々岡監督は「1クール(最低)1回は紅白戦をすると思う」と明言。異例と言える実戦の秋が始まる。

 指揮官は「2軍の投手にも投げてもらう。若い投手だけでなく、中堅、ベテランもね」と狙いを明かした。秋季練習には大道、遠藤、山口ら2軍に同行していた若手投手も参加する。ただし登板するのは彼らだけではない。2軍メンバーとして大野練習場での練習に参加中の中崎、一岡、中田らの実績組も登板させるというのだ。

 「今年は一岡、中田、中崎がなかなか1軍で投げられなかった。若い投手が多い中で、経験のある投手は必要になる。11月の秋季練習に(登板することは)なかなかなかったと思いますけど、彼らも正念場。危機感を持っている中で、来年の春の(1軍)キャンプに参加できるかというのは大事になってくる」

 リーグ3連覇を支えた救援陣にとっては、苦しいシーズンになった。中崎は防御率13・50と結果を残せず、今季登板は4試合のみ。一岡に限っては、プロ10年目で初めて1軍登板なしに終わった。1軍では開幕から勝ち継投を固定できずにいながら、実績組に出番は回ってこなかった。

 再び立場を確立するには、来春を1軍で迎えたいところだ。中崎は「上(1軍)の力になれなかったので、そこはしっかりと反省して、もっと良くなるようにやっていきたい。しっかりと結果を出せるようにしたい」と意気込めば、一岡は「極端に変わった姿は見せられない。アピールすると言ったら自分は空回りするタイプ。(今年)初めてマツダスタジアムで投げるので、開幕のつもりで、結果がどうであれ試合勘を楽しみたい」と登板を心待ちにしている。

 佐々岡監督は「(投手が)1軍キャンプの20人前後に入れるかどうかは、この紅白戦が参考になる」と言及した。若手に交じっての登板であろうと、中崎も一岡も気合十分。中堅組にとっても運命の秋となる。 (河合 洋介)

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2021年11月8日のニュース