25年ぶり日本一なら どうなる…オリ党悲願の“涙の御堂筋パレード再び”

[ 2021年11月8日 09:00 ]

優勝を決め、胴上げされるオリックス・中嶋監督
Photo By スポニチ

 10月31日の衆院選で議席を4倍に伸ばして躍進した日本維新の会。その選挙の直前、同会代表の松井一郎大阪市長の発言がネット上で集中砲火にあった。

 10月28日の記者会見。オリックスの優勝パレードについて聞かれると「すごい“密”になる。球団と協議しているが、ウィズコロナの状況だと厳しい」とコメントした。実は松井市長、今年3月30日のオリックス―ソフトバンク戦(京セラドーム)で始球式を行った際に「地元開幕で、ずっと始球式をしていますが、とにかく秋のビッグイベント、御堂筋で優勝パレードをしたい」と話すなど、何度もVパレードを「公約」に掲げていた。それだけに、トーンダウンにファンはがっかり。

 ネット上には「嘘つき!」「どうせ優勝しないと高をくくってたんやろ」「これが大阪のオリックスの扱いですわ…」「維新には絶対に票を入れません!」などの声があふれた。確かにコロナ禍で難しい部分はあるだろう。それでも涙の御堂筋パレード再び、はファンの悲願なのだから。

 関西随一の人気球団は阪神。しかしその裏で、関西ではかつてパ・リーグの複数球団が覇を競った。南海ホークスに近鉄バファローズ、阪急ブレーブス。パ6球団のうち3球団が大阪、兵庫に本拠を置いた。中百舌鳥球場に大阪球場、日生球場、藤井寺球場、西宮球場…。記者も入社したての25年以上前、これらの球場に足を運んだことがある。水島新司さんの漫画「あぶさん」の世界に紛れ込んだかのような、昭和の雰囲気が色濃い世界だったのを覚えている。

 今では関西のパ球団で生き残っているのはオリックスのみ。それも大阪で唯一の球団だ。CSファイナルSを勝ち抜いて25年ぶりの日本一となれば…。松井市長、いかがでしょうか。(記者コラム・鈴木 勝巳)

続きを表示

2021年11月8日のニュース