阪神・及川「1球の大切さ」胸にCSフル回転誓う「どんな場面でも無失点で抑えられるように頑張りたい」

[ 2021年11月3日 05:30 ]

投内連携でボールに向かって駆け出す及川(撮影・後藤 大輝)
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 今季中継ぎで39試合に登板し、台頭した阪神・及川は「1球の大切さ」を胸に刻み、CSでのフル回転を誓った。

 「投げてみて感じたことは1球の大切さ。ピンチの場面で投げることも多かった中で、初球の入りは特に気を使いましたし、ボール先行の時に、どういった球を投げるかはすごく考えた」

 1球の重みを痛感したシーズンだった。6月26日DeNA戦では1点リードの7回無死一塁で登板。走者を二塁に置いた桑原との対戦で初球をバックスクリーンに運ばれ、逆転負けを喫した。さらに10月7日の同戦でも1点リードの8回から登板も、1死二塁からソトに痛恨の逆転2ランを被弾。「特に悔しかった」と振り返った。

 もちろんプラスとなる「残像」もある。6月30日ヤクルト戦では同点の7回1死二塁から登板し、百戦錬磨の青木を直球で見逃し三振、難敵の山田を右飛に仕留め、プロ初ホールドを挙げた。緊迫した状況で味わった苦い経験、手にした自信を自らの血肉とし、満を持してCSに向かう。「マウンドに上がった時は、どんな場面でも無失点で抑えられるように頑張りたい」。短期決戦のマウンドでも若さを前面に出し、懸命に腕を振る。

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2021年11月3日のニュース