木更津総合のエース・越井 1失点完投!今春覇者斬り、涙の絶叫

[ 2021年11月3日 05:30 ]

秋季高校野球関東大会準々決勝   木更津総合4―1東海大相模 ( 2021年11月2日    ノーブルホームスタジアム水戸 )

東海大相模を破り、号泣する木更津総合の越井(撮影・柳内 遼平)
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 第74回秋季高校野球関東大会は2日、ノーブルホームスタジアム水戸などで準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。木更津総合(千葉1位)は東海大相模(神奈川1位)を4―1で下し、16年以来のセンバツ出場を当確とした。山梨学院(山梨1位)、浦和学院(埼玉1位)、明秀学園日立(茨城1位)もベスト4進出。準決勝は6日に行われる。

 木更津総合のエース右腕・越井颯一郎(2年)は、感極まった。4―1の9回1死一塁から、134球目の直球で遊ゴロ併殺打。最後のアウトを見届け、涙を流しながら何度も叫んだ。

 「それまでは涙を絶対に流してはいけないと思っていた。誰にも分からないくらいうれしいです」

 自己最速にあと1キロと迫る145キロを計測した直球と、スライダーを軸に6安打1失点で完投勝利を挙げた。今春センバツVの東海大相模との対決。「チームが落ち着くかなと思った」と、5回には75キロの超スローボールを繰り出す強心臓ぶりを発揮し、最後まで投げ切った。

 父・貴之さん(48)も高校球児で投手。だが、右肩故障で1年生で引退した。父から小学生時代に授かった「ポジティブに考えろ」の言葉を信条にマウンドに立った。内野席で見守った父は「よくやった。ただ、調子に乗るな。まだこれから」とさらなる成長に期待した。(柳内 遼平)

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