東海大・門馬大が7年間の縦縞に別れ「このユニホーム以外は着れなかった」

[ 2021年11月3日 15:24 ]

関東地区大学野球選手権準決勝   中央学院大 9―5 東海大 ( 2021年11月3日    横浜 )

逆境のチームを引っ張った門馬主将(撮影・柳内 遼平)
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 上位2チームが明治神宮大会(20日開幕、神宮)に出場する関東地区大学野球選手権準決勝は3日、2試合が行われ、東海大(首都大学1位)は中央学院大(千葉県大学1位)に5―9で敗れた。主将・門馬大(ひろ=4年)内野手は6回から途中出場した。

 5点を追う8回に門馬が左打席に立った。3球目を打ち返したが、投ゴロに倒れた。大学最後となった打席を「何とか流れを変えたくて打ちたかったんですけど、自分の実力不足でした」と振り返った。

 多くのものを背負ったキャプテンだった。東海大は昨年10月に部員の大麻使用が発覚。秋季リーグ戦を辞退し、3カ月の対外試合禁止処分も受けた。再始動したチームで門馬は主将を務め、今秋はリーグ優勝を成し遂げた。「苦しいこともたくさんあったんですけど、本当に仲間に支えられて1年間やってこれたと思います。仲間に感謝です」

 父・敬治氏が指揮を執った東海大相模(神奈川)は今春のセンバツで日本一に輝いた。その父が見守る前での大学ラストゲームだった。東海大相模から東海大へ進学。7年間も袖を通した縦縞のユニホームには特別な思いがある。「僕にとってはこのユニホームが憧れでもありましたし、着るとやっぱり重いものでもありました。いろいろな思いが詰まっているユニホーム。僕にとってこのユニホーム以外は着れなかった。このユニホームが大好きです」

 「学生としての野球生活は今日で終わり。苦しいことの方が多かったんですけど、苦しかった部分を自分の力にしたい。人間としても選手としても成長できるように頑張っていきたい」。卒業後は社会人野球でプレーを続ける予定だ。(柳内 遼平)

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2021年11月3日のニュース