中日・中村紀打撃コーチ 立浪新監督から託された石川昂育成「普通にやれば日本を代表する打者になる」

[ 2021年11月3日 05:30 ]

就任会見で笑顔を見せる中村紀洋打撃コーチ
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 中日は2日、名古屋市内の球団事務所で来季からコーチングスタッフに加わる片岡篤史2軍監督(52)、中村紀洋打撃コーチ(48)、森野将彦打撃コーチ(43)、西山秀二バッテリーコーチ(54)、大西崇之外野守備走塁コーチ(50)、山井大介2軍投手コーチ(43)と正式契約を結んだと発表した。プロでは初の指導となる中村コーチは会見で来季3年目を迎える石川昂弥内野手(20)の育成を使命に掲げた。

 日焼けした顔に、決意が見て取れた。08年以来の古巣復帰。プロの指導者として初めてユニホームに袖を通す中村打撃コーチが、強竜打線復活へ強い意欲を示した。

 「打てないと耳にしたが良い選手はいる。良い形で指導できたらと思っている。勝つために育てていきたい」

 最初のミッションは19年ドラフト1位・石川昂の育成だ。立浪監督からコーチ就任の要請を受けた際、真っ先に「石川昂を育ててほしい」と託された。

 プロ入り後はあまり見る機会がなかったものの、17年から浜松開誠館で非常勤コーチを務め、東邦時代の石川昂とは対戦経験があるという。「素材は良い。普通にケガなくやってくれれば、日本を代表する打者になると思う。後は本人の意志が重要」。素質に太鼓判を押し、広島・鈴木誠級の打者に「十分なれる」と即答した。

 4日の秋季キャンプ初日からの指導となるが「ケガが多いので、体を強くしていかなくちゃいけない。1年間フルに戦える体をつくるには、キャンプが一番大事。コミュニケーションをとりながらやりたい」とすでに育成プランは描かれている。

 プロの指導実績はないが、打撃理論や指導法には定評がある。YouTube上に投稿している動画は評判になり、プロの現役選手も参考にするほどだ。

 「前にドラゴンズのユニホームを着た時は良い思い出しかない。今の若い選手にも良い思いをしてもらうために育てていきたい」

 日米通算2106安打、404本塁打を生み出したフルスイングの神髄を、竜の至宝に注ぎ込んでいく。(中澤 智晴)

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