楽天の守護神・松井 CSメンバー入りへ“最終テスト”「戦力になれるところまで戻ってきた」

[ 2021年11月3日 05:30 ]

キャッチボールする楽天・松井(撮影・白鳥 佳樹)
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 右太腿痛で8月下旬に離脱した楽天の守護神・松井が3日、CSメンバー入りをかけ「最終テスト」に臨む。10月末のフェニックス・リーグ2試合の調整登板を経て、2日は楽天生命パーク宮城での1軍全体練習に合流。「1軍の戦力になれるところまで戻ってきた感覚はある」と力を込めた。

 最終テストとしてシート打撃で1イニング想定の20球を投じ、硬いマウンドでの反発力やリカバリーを見極めた上で決断する。「何回も検査して患部は問題なくきている。ただ選手としてのキャリアも大事。チームが欲しているから入ってくれ、ではない。念には念を入れたい」と石井監督。松井は「メンバーを決めるのは自分じゃない。名前を呼ばれたところでチームに貢献したい」と冷静に話した。

 離脱前まで43試合で24セーブ、防御率0・63をマークしていた。絶対的守護神不在の間は安楽、酒居、宋家豪(ソンチャーホウ)が代役守護神を務めたが、チームは22勝23敗2分けと負け越し。前半戦絶好調だった3投手とも、救援失敗する場面があった。上位を追う勢いはそがれ、CS進出圏内の3位をキープするのが精いっぱいだった。

 「(中継ぎ陣に)負担をかけて申し訳ない気持ちはありましたし、毎試合見ていたので、ともに戦っている気持ちでいました」と松井は頭を下げた。首脳陣の不安を吹き飛ばし、ポストシーズンは自らの左腕で下克上に一役買うつもりだ。(伊藤 幸男)

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