阪神・坂本 ポストシーズンでも攻守のキーマン「自分の持っている力をチームのために使う」

[ 2021年11月3日 05:30 ]

投内連係の練習で声を上げて指示を出す坂本。左は梅野(撮影・北條 貴史)
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 負けられない短期決戦を前に、ポストシーズンでも攻守の要として期待される阪神・坂本が、決意を新たにした。

 「チームが勝てるチャンスをいかにもたらせるか、苦しい時もあると思うが、そういう時にいかに勝つチャンスを残せるかというところが、すごく大事な仕事だと思うので、そういうところで自分が持っている力を、チームのために使えるようにしたいと思います」

 緊迫の状況が続くラスト11試合で先発マスクを担い、チームの6勝2敗3分けに貢献して期待に応えた。守備面だけでなく打撃面でも存在感を示し「大事なところを任されてやりがいもすごく感じた」。その経験を、短期決戦にフル投入する。

 初戦から、好相性の追い風もある。ファーストS第1戦で先発が予想される巨人・菅野とは今季対戦打率・667。10月13日に対戦し、右腕から今季初打点となる適時打と、828日ぶりの本塁打を記録した。まずは“菅野キラー”として、攻守両面での存在感発揮が期待される。

 「プロ野球選手はこういうものだっていうのを言葉でもプレーでも姿勢でも見せてくれたのが鳥さんだった」

 今季は自身が考案した「虎メダル」を準備してムードメーカー役も務めるなど、ベンチを温めていた期間もチームに貢献。引退を発表したロッテ・鳥谷とともにプレーした4年間で学んだ「イズム」でもあった。流れが勝敗の行方を左右しやすい短期決戦こそ、言葉、姿勢、そしてプレーで存在感を示す時だ。

 「その(優勝争い)時より、もっと厳しい、もっと難しい試合や選択をしないといけない時が出てくると思う」。脳裏には「勝利」の2文字あるのみだ。

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