ソフトバンク 敵地で9年ぶり楽天戦同一カード3連敗…“1点差地獄”は6月6度目

[ 2021年6月28日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2―3楽天 ( 2021年6月27日    楽天生命 )

<楽・ソ>6回1死一塁、空振り三振に倒れる柳田(撮影・尾崎 有希)
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 また1点差…。ソフトバンクは首位の楽天に2―3で敗れ3連敗となった。6月の1点差負けは6度目。楽天に敵地で同一カード3連敗を喫したのは2012年以来で、首位とのゲーム差は今季最大タイの3に開いた。ジュリスベル・グラシアル内野手(35)、アルフレド・デスパイネ外野手(35)の復帰にも時間がかかることが判明し、正念場を迎えている。

 また1点及ばなかった。2―3の9回無死一塁。甲斐が痛恨のバント失敗。捕邪飛に倒れると、一塁走者が飛び出し最悪の併殺。反撃ムードは一瞬で消えた。その後、2死一塁となり、松田が中堅へ大飛球を放ったが、チームの現状を象徴するかのように打球はフェンス手前で失速しゲームセットとなった。

 6月のチーム月間打率・206は両リーグワースト。それだけに前カードのロッテ3連戦で3発をマークし本塁打リーグトップタイ、打点でもリーグ6位の柳田のバットに期待が集まった。しかし、4回1死三塁の先制機で三ゴロに倒れ、無得点。6回と8回も走者を置いた場面だったが、いずれも凡退。侍ジャパンの主砲としても東京五輪でも期待されるが、侍・稲葉監督が視察した試合で快音を響かせることはできなかった。

 楽天3連戦で打点なしに終わった主砲。「柳田には(責任を)背負って欲しい」と絶大な信頼を寄せる工藤監督は「今まで散々チームを助けて、頑張ってきた選手。スランプじゃないが、そういう時もある。必ずあいつは復活すると思うし、打ってくれると思う」と逆襲を信じている。

 1点差地獄だ。負け越しが決まっている6月は10敗中、6試合が1点差負け。“投高打低”は改善されず「あと1本出れば…」が決まり文句になっている。指揮官は「1つ間違えると逆転勝ちが多いということになる。あと1本が出ればどこも苦労しないので」と言い聞かせた。

 今季3度目の同一カード3連敗。敵地で楽天に同一カード3連敗を喫したのは9年ぶりの屈辱。首位の楽天とオリックスには今季最大に並ぶ3ゲーム差を付けられた。

 「1年通して苦しい時もあります。それは最終的に僕の責任でもある。明日も試合があるので、切り替えないといけない」と工藤監督。最大7あった貯金も、1まで減った。打線爆発を信じ西武戦に臨む。

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2021年6月28日のニュース