巨人・高橋リーグトップタイ8勝!勝率と2冠!チームを今季初の7連勝導き首位・阪神と2.5差

[ 2021年6月28日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5―2ヤクルト ( 2021年6月27日    神宮 )

<ヤ・巨>力投する高橋(撮影・森沢裕)
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 直球に自信はなかったが、逃げない。巨人・高橋は逆転の発想で道を切り開いた。初回、主砲の山田を攻めた。直球、直球、また直球。8球も続けて投げ込み、142キロで三ゴロに打ち取った。

 「真っすぐはあまり良くなかった。走り、強さもいつもよりなかった。だから、力のある序盤のうちにいっておこうと思った」。山田には6回に直球で被弾したが、6回を2失点にまとめた。序盤の直球攻めが効いたからこそ、変化球が生きたのだ。

 原監督は4月に「おきゅうが効いたかな」とうれしそうに話していた。高橋は阪神の佐藤輝に一発を浴びた3月14日のオープン戦で変化球を多投。指揮官は「闘争心がない」と2軍落ちを通告したが、そこから見違えるように攻めの投球に変わったからだ。

 開幕ローテーション6枚目に滑り込んだ3年目左腕がリーグトップタイの8勝目を挙げ、勝率との2冠。名前にちなみ、指揮官から「優貴に勇気を」とハッパを掛けられながら飛躍を遂げた。

 年俸1920万円。前日に8勝目を挙げた戸郷は2600万円だ。計4520万円で16勝。原監督は「給料が安い2人が頑張っている。コストパフォーマンスはいい」と笑う。高橋にとって、戸郷は4学年下ながら18年ドラフトの同期入団。「刺激になりますし、負けたくない。2人で高め合って日本一につなげたい」。チームは今季最長の7連勝。18日に最大8ゲーム差あった首位・阪神に、わずか9日で2・5差まで迫った。高橋、戸郷の「TTコンビ」が原動力だ。(神田 佑)

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