阪神「チカイト」 29戦ぶり1、2番コンビ結成 4度の得点機つくる大活躍

[ 2021年6月28日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-8DeNA ( 2021年6月27日    甲子園 )

<神・D(12)>5回1死二塁、阪神・糸原は適時二塁打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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 「チカイト」コンビが暴れ回った。阪神の近本、糸原が、5月16日の巨人戦以来29試合ぶりに1、2番を形成し、幾度となく好機をつくりだした。

 まずは初回だ。近本が二塁打を放ち、糸原が一ゴロで三塁へ進塁させた。3回も先頭・近本が左前打、糸原が進塁打を放ち、1死二塁とした。立て続けに好機演出も、得点には至らなかった。

 そこで0―6の5回1死では近本の二塁打を皮切りに糸原も適時二塁打で続いた。「打つことができて良かったです」と振り返ったその糸原も、マルテの適時二塁打で生還。2人で2得点に絡み、打線をけん引した。7回も近本が四球と二盗で無死二塁とし、糸原の進塁打で1死三塁。1、2番コンビで4度もの得点機を演出した。

 開幕から40試合で糸原が2番定着も、5月中旬に下肢コンディション不良で一時離脱。以降は主にドラフト6位・中野が2番を務めてきたが、打線全体の状態が下降する中、近本、中野の1、2番コンビも直近2試合で16打数1安打とつながりを欠きつつあった。そこで「チカイト」再結成。井上ヘッドコーチが意図を説明した。

 「(中野)拓夢の調子が悪いからとかではない。流れを変えるという意味。2番をずっと打っていた健斗(糸原)だけに、役割はわかっているし、前半戦を引っ張っていたというのは誰もが認めるところだから、打順の巡り合わせ的にも早く回ってくる形を作った」

 あす29日からのヤクルト戦でも「基本、この形でいこうと思っています」と同ヘッドコーチ。「チカイト」で“再着火”を図る。(長谷川 凡記)

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