エンゼルス・大谷 球宴二刀流をア指揮官支持!ファン投票DHで最多得票で最終R進出

[ 2021年6月28日 02:30 ]

エンゼルス・大谷
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 球宴指揮官が二刀流出場支持を表明した。7月13日(日本時間14日)開催のオールスター戦でア・リーグ監督を務めるレイズのケビン・キャッシュ監督(43)が26日(同27日)、エンゼルス・大谷翔平投手(26)の二刀流起用の意向があると明かした。また、大谷はファン投票1次ラウンド(R)ア・リーグDH部門で2位と120万5848票差の最多196万1511票を獲得し、最終R進出が決定。夢舞台での投打同時出場が現実味を帯びてきた。

 ほとばしる才能は手に取るように分かる。球宴でア・リーグを率いるレイズのキャッシュ監督はこの日、試合前に取材に応じた。注目の球宴での大谷の二刀流起用。大きな意味を持つ言葉を発した。

 「マドン監督とエンゼルスの方針、そして大谷本人がどうしたいかだと思う。(二刀流でも)あまり心配していない。投打で誰もできないことを彼はやっている」

 大谷は、ファン投票1次Rのア・リーグDH部門で1位となり、最終R進出が決定。出場が決まった場合、最大の注目は二刀流実現か否かだ。キャッシュ監督が委ねるエ軍の姿勢は、すでに明確。エ軍のジョー・マドン監督は今月14日「全ては翔平次第。二刀流も問題ない。我々が制限するものではないし、彼ができるというなら反対するつもりはない」としている。

 キャッシュ監督はマドン監督の後を受けて15年にレイズ監督に就任。知将マドンの流れを受け継ぎ、メジャーで初めて「オープナー」を採用するなど革新的な采配に定評がある。この日までエ軍を本拠に迎えた3連戦中、敬愛するマドン監督と、球宴での大谷起用法を確認した可能性も否定できない。

 球宴指揮官の支持で、現実味が増した二刀流出場。残るはルールの問題となる。現状、投打出場のためには、DH出場して試合終盤にDHを解除してマウンドに上がる方法が最善。一方、米メディアやファンからは「先発登板後、そのまま打者出場継続」など、球宴限定の特例措置を設けるべき、との意見も上がっている。

 「ア・リーグでは大谷と(ブルージェイズの)ゲレロが今、最もホットな話題」とキャッシュ監督。いずれにしても「ミッドサマー・クラシック(真夏の祭典)」は大谷を中心とした盛大なお祭りになる。

 ▽大リーグ球宴ファン投票選出方法 大リーグ公式サイト内のネット投票で両リーグ8人の野手とア・リーグDHを選出する。24日締め切りの1次投票各上位3人(外野手は9人)が28日(日本時間29日)から4日間の短期決戦となる最終投票に進む。1次投票の獲得票数はリセットされる。1人(1メールアドレス)1日1票のみで、日本からも投票可能。結果は7月1日(同2日)発表。選手間投票などで選ばれる投手、控え野手を含む全選手は、4日(同5日)に出そろう。

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