広島・大瀬良は「ほぼほぼ完ぺき」 今春対外試合は3戦12イニング連続無失点、進化の9奪三振

[ 2021年3月14日 05:30 ]

オープン戦   広島3ー1日本ハム ( 2021年3月13日    マツダ )

<オープン戦 広・日>3回無死一塁、宇佐見の打球に指さす大瀬良 (撮影・奥 調)
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 スキを全くみせなかった。3年連続3度目の開幕投手を務める広島・大瀬良が13日、日本ハムとのオープン戦(マツダ)にスライド先発。球数73球で5回を1安打零封し、切れ味鋭い直球と多彩な変化球を制球良く操って9三振を奪った。

 「真っすぐも変化球もいい精度で投げられたし、昨年にない形で三振が取れた。手応えを十分感じています」

 右肘手術明けの初陣で3回を零封した2月28日以来となった日ハム戦。2回が圧巻だった。中軸の中田、渡辺を直球で、大田は得意のカットボールで3者連続三振。3回には、売り出し中の野村をワンバウンドのフォークで空振り三振させた。

 「腕が振れるからか真っすぐの反応が全然違うし、ワンバウンドするフォークも振ってくれる。去年はバットが止まっていたのに」

 これで今春の対外試合は3戦12イニング連続無失点。オフの肉体改造で昨季比5キロ減の体重90キロに絞り、柔軟性やしなやかさを求めて日夜トレーニングに励む。いきおい球の切れは鋭さを増し、佐々岡監督も「ほぼほぼ完ぺき」とニンマリだった。

 3・26に向け「球場の空気、景色を感じながら臨んだ」一戦を好結果で終え、残る登板は敵地でのソフトバンク戦1試合。「ゼロを継続するのが理想。打たれたら、その時に対処法を考える」。大黒柱に自信がにじんだ。 (江尾 卓也)

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2021年3月14日のニュース