ソフトバンク・松田 “熱い”声出しでゴールデングラブ賞「奪い取る」

[ 2021年2月6日 05:30 ]

特守を受けノッカーに向かって大きな声を出す松田(撮影・岡田 丈靖)
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 宮崎春季キャンプ第2クールに入ったソフトバンクは5日、松田宣浩内野手(37)が今キャンプ初の特守を行った。三塁手のライバルとなる後輩・増田珠内野手(21)とリチャード内野手(21)も参加。ノックでは率先して声を出し、若手内野手を引っ張った。19年まで7年連続で受賞していたゴールデングラブ賞を昨年逃した「熱男」。10回の受賞を目標に掲げ、同賞奪還に燃えている。

 特守を受けた約20分間、松田の声がサブグラウンドに響き渡った。「若い選手と守備練習をするのは良い機会」と言うが貫禄が違う。盛り上げる姿勢、華麗なグラブさばきを増田とリチャードに見せつけた。昨年、ゴールデングラブの連続受賞が7で止まった。再スタートのキャンプだ。

 「連続して獲れていたら、今年も、こうやればいいんだと思うけど、止まった去年がある。まだ(通算)8回。10回目を指しているので、チャレンジャーとして奪い取るという思いがあるし、痛いところもないので頑張りたい」

 昨季は連続試合出場が815試合で途切れ、連続30本塁打も2年でストップ。若手にとっては松田の牙城を崩すチャンスのはずだが、物足りない。もどかしい。注文を付けた。

 「なんやろな。もっと(声を出して)来てほしい感じ。声は野手として大事な一つの部分だと思う」

 「熱男」の松田に憧れる増田がエラーをすると「増男さん!ジャンプ10回」と、元気印のお手本を見せた。

 休日の外出自粛でたまったストレスも、練習で発散している。「部屋の時間は苦痛で仕方ない。練習の日は一日が早いのに…熱男のお部屋は時間が止まっています」。コロナ禍で無観客キャンプとなり「キャンプはお客さんとワイワイできるの唯一の期間。見られてなんぼと、改めて感じる」と声援のありがたさをかみしめる日々だ。

 三塁手の座を守り続けてきた松田にとって正念場なのは、誰よりも分かっている。年始から宮崎県内での自主トレで徹底して体を追い込んだ。「走ってきて良かった。体力は2月からやるのでは遅い。野球の技術は、キャンプで嫌でも打って、嫌でも捕る。12月、1月やって計画通りできているし、体も痛くない」と37歳は万全の状態をアピールした。

 「ピリッとやって今年はキャリアハイを目指したい」。16年目のシーズン、まずは通算9度目のゴールデングラブ賞獲得。ホットコーナーは譲らない。

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2021年2月6日のニュース