巨人・桑田コーチに10個の質問!本音で答えてもらいました 心が揺れた質問は生まれ変わったら野手?
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今季はリーグ3連覇と9年ぶりの日本一奪還を狙う原巨人。スポニチ本紙はキーマンの一人である新任の桑田真澄1軍投手チーフコーチ補佐(52)に立て続けに10個の質問をぶつけ、本音をぶっちゃけてもらった。退団した06年以来、15年ぶりにチームに復帰した通算173勝のレジェンドは、6日からいよいよ背番号「73」のユニホームに袖を通し、宮崎キャンプに合流する。(聞き手・君島 圭介、小野寺 大)
桑田コーチは胸にオレンジで「GIANTS」と入ったジャージー姿で現れた。ユニホーム姿のお披露目は6日の宮崎キャンプからとなるが「やっぱり似合いますね」と声を掛けると「そうかなあ」と笑みをこぼす。現役時代にファンを熱狂させた東京ドームから指導者として再出発。(1)もう巨人のユニホームを着ることはないと思っていた?に対する「×」の即答が強い思いを物語る。
「野球って楽しいなあという思いと、また勝負の世界に入ってきたという思い。選手たちの潜在能力を何とか引き出してあげたい、今はそんな思いを持って取り組んでいる」
(2)今年の巨人は日本一を奪還できる?にも「○」と即答した。過去2年の日本シリーズはともにソフトバンクに4連敗。だが桑田コーチは言う。
「ソフトバンクの強さは意識していない。世界にはもっと強いチームがある。そこ(ソフトバンク)を目標にするより、世界に通用する強いチームになってほしい」
(3)投手は150キロ超の直球があれば勝てる?(4)投手に必要なのは投げ込み&走り込み?(5)先発投手は完投が理想?(6)自身が現役の頃の巨人投手陣より、今の方が上?は桑田コーチの理論が詰まっている。自身は150キロ超の速球がなくても現役通算173勝。それを支えたのは卓越した理論と練習方法だ。一貫性のある野球界への提言。(4)の「×」はその一つだろう。学童や学生に無理をさせるな、と訴え続ける。では、プロはどうか。桑田コーチ自身、95年の右肘手術後、ジャイアンツ球場の外野フェンス沿いを黙々と走り続けた。ついには芝が削れて道になり「桑田ロード」と名付けられた。
「やみくもに走っていたのではなく、計画的な走り込み。(投げ込みも)体が出来上がったプロ選手は、ある程度染み込ませるために量が必要と思っている」
通算118完投はドラフト制以降の巨人では堀内恒夫の178に次いで2位。当然(5)は「○」だった。入団4年目に藤田元司監督が就任。今回チーム復帰でつける背番号は恩師の監督時代と同じ「73」だ。ある試合で完投へのこだわりが強くなったことを明かした。
「藤田監督からはエースとは、背番号18の責任感とは、を教わった。初回に失点してもう諦めようかな、という時もあった。スピードも出ない、コントロールもつかない。“2回くらいで代えてくれるだろうな”と思っていた。でも初回を終えてベンチに戻ると藤田監督が“今日はリリーフ全員休ませた。この試合、おまえにやるから最後まで好きなようにやれ”と。結果的にその試合は勝った。だから最後まで諦めてはいけない。その原点を教えてもらった」
プロ野球ファンには、それぞれに思い入れが強い時代があるだろう。往年のファンなら気になるであろう(6)の質問には「×」。「桑田真澄という投手がいたから上なのか?」と少し意地悪な質問をすると首を横に振った。
「どこを比較したかというと制球力。スピードは今の投手の方があると思うが、投手としてどちらが大事かというと制球力だと思う。斎藤(雅樹)さん、宮本(和知)さん、槙原(寛己)さんもコントロールがよかった」
(7)今の時代に現役をやりたかった?は「○」。引退後は東大、早大の大学院で投球動作の研究などを行い、東大では野球部も指導して経験を積んだだけに(8)桑田投手コーチの指導を受けたかった?も迷いなく「○」を上げた。自身の野球人生に悔いはないが、メジャーを参考にするなどして年々、選手がプレーする環境は良くなっている。
「球場が大きくなったり、きれいになったり。今の野球もやってみたかった」
若い世代にはタレント・Mattの父親として認知されているが、やはりプロ野球ファンにとって待望の巨人復帰。息子は各方面でマルチに活躍しており、(9)Mattの活動はチェックしている?は「×」だった。
そして最後の(10)生まれ変わったら打者をやりたい?で、それまで即断即決してきた桑田コーチの心が揺れた。478試合に出場して通算打率・216。1000打席以上の投手では驚異的な数字だ。今なら「二刀流」の声も上がっただろう。悩んだ末の答えは「○」でも「×」でもなかった。「ショートをやりたかった。3番か5番を打ってみたい」と打者への憧れを口にしたが、やはり投手へのプライドが「○」としなかったのだろう。
▽桑田投手チーフコーチ補佐の打撃 PL学園時代にエースで出場した甲子園大会での打撃成績は5大会で打率・356、6本塁打、28打点。プロでも通算192安打を放つなど打率・216、7本塁打、79打点の成績を残した。02年6月19日の横浜戦では3―3の延長11回無死一塁で代打起用され、バスターで左前打。メジャー移籍した07年はパイレーツで19試合に登板したが、打席に立つ機会はなかった。
◆桑田 真澄(くわた・ますみ)1968年(昭43)4月1日生まれ、大阪府出身の52歳。PL学園では1年夏から5季連続で甲子園出場し、1、3年夏が優勝、2年春夏が準V。甲子園通算20勝3敗。85年ドラフト1位で巨人入団。87年に沢村賞、94年にセ・リーグMVP。最優秀防御率2度、最多奪三振1度。07年はパイレーツでプレーし、08年3月に現役引退。10年に早大大学院スポーツ科学研究科を首席で修了し、13、14年に東大野球部の特別コーチを務めた。PL学園硬式野球部OB会長。右投げ右打ち。次男はタレント・Matt。
【取材後記】巨人担当として接していた現役時代の桑田コーチは「風変わり」だった。ノースローで調整したり、サプリメントを補給したり、選手バスの禁煙化を求めたり…。ノースローを「積極的休息」と表現して新聞の1面で叩かれたこともあった。アイシングすれば「肩肘は温めろ!」と怒られた。「生まれるのが、20年早かったのでは?」と振ると「30年ですよ」と笑う。ただ、継承したい野球もあるという。「あいさつ、礼儀、道具を大切にする。それは日本の、我々の先人が築き上げてきた良き伝統。あとはサインプレーや連係プレー、これも日本野球の骨のところ」。当時の主張は現在、ほとんどが球界のスタンダードになっている。やはり、東京ドームはあなたの居場所です。おかえりなさい、桑田さん。(専門委員・君島圭介)
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