堅守から狙う遊撃の定位置 トヨタ自動車入社の佐藤は大学球界屈指の名手 プロ野球選手だった父の背中追う

[ 2021年2月6日 05:30 ]

トヨタ自動車・佐藤勇基内野手(前列中央)
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 大学球界屈指の守備力をひっさげ、社会人野球に挑む。今春、トヨタ自動車に入社する法大・佐藤勇基内野手。遊撃での軽快な動きと強肩で華麗なキャリアを積み重ねてきたが、慢心はない。

 「試合に出ないことには意味がない。ポジションどうこうではなく、必要としてもらえるポジションで勝利に貢献したいです」

 好守の陰に隠れがちだった打撃だが、昨秋リーグ戦では結果を残した。全10試合に出場し、打率・290をマーク。いずれもドラフト1位指名された早大・早川(現楽天)、明大・入江(現DeNA)、慶大・木沢(現ヤクルト)から安打を放った。特に木沢からは二塁打2本。「プロに指名される投手から打てたのは自信になりました」と手応えをつかんだ。

 同じ野球人として、父・秀樹さんは偉大な存在だ。1992年ドラフトで中日から1位指名された右腕。西武、ヤクルトと渡り歩き、NPBで12年間プレーした。「ドラフト1位もですが、10年以上プロでやれたのはすごい。尊敬すべき父親です」。現在は中日のチーフスコアラーを務める父とは、今も野球談議をかわす。

 厳しいチーム内競争を勝ち抜くべく、1月13日の始動日以降は打力アップに重きを置く。「試合の中でのミスショットが多い」。大学時代は始動がやや遅かったことで、とらえたはずの打球が後方へのファウルとなっていた。狙い球ではない甘いボールへの対応力も、課題の一つ。戦力となるべく、懸命にスイングを繰り返す。

 「守備には自信があるので、そこはアピールしていきたい。トヨタの先輩方はレベルが高いので、その中から多くを学んで成長していきたい」

 中京大中京では2年夏に正遊撃手として甲子園に出場。3年時には甲子園出場を逃しながら、守備力を評価されて侍ジャパンのU18に選出された。三遊間への深いゴロを難なくさばく姿は周囲の目を引くが、自身の考えはやや異なる。「投手が打ち取った打球を確実にアウトにしたい」。トヨタが誇る安定感抜群の名手たちにもまれながら、1年目から内野のレギュラー争いに食い込む。

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