阪神・近本 淡路島母校の小学生と「リモート交流会」 夢のかなえ方伝える

[ 2020年12月11日 05:30 ]

兵庫県淡路市の母校、学習小学校の児童と「リモート交流会」を実施した近本(球団提供)
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 “近本先生”が夢の伝道師となった。阪神の近本光司外野手(26)が10日、兵庫県淡路市の母校、学習小学校の児童と「リモート交流会」を実施。自らの経験をもとに、夢を追い続ける大切さを説いた。

 「好きなことは続けてやって下さいというのは伝えました。続けるのは難しいけど、僕は好きな野球を続けてこられたんで、プロ野球選手になれた。それぞれの夢とかいろいろありますけど、好きなことはできるだけ続けられるように頑張ってほしい」

 小学2年から野球を始めた近本少年も、夢中で白球を追いかける毎日だった。この日、児童が歌ってくれた校歌に出てくる「愛宕山」の名を聞き「練習している時に校舎の裏に見える山という情景を思い出しました」と感慨にふけった。身体能力は抜群ながら野球選手としては小柄。それでも、東浦中、社高、関学大、大阪ガスと大好きな野球を続けたからこそ今がある。

 “オンライン教室”では質問に答える形で投球、打撃フォームなどを実演しながらアドバイス。「5年生ですけど考え方、質問力がすごい」と感心した。「安打や盗塁を『チカ・メーター』といって成績を書いていくボードがある。毎日見てくれて、応援してくれているのが伝わったんで、本当にうれしい」と、新たなモチベーションにもなった。

 新人9選手が加入したチームでも、若手に模範を示す立場になってきた。「今まではずっと下でやっていたけど、27歳の年になる。下の子もどんどん増えていくので発言、行動はちゃんとやっていきたい」。故郷の子どもたちの思いも受け止めながら、プレーで姿勢でチームを引っ張る。(山添 晴治)

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2020年12月11日のニュース