中日ドラ5・加藤 夢は「分かっていても打たれない直球」 タイトルよりも“こだわり”

[ 2020年12月11日 15:15 ]

<中日新入団発表>入団会見を終え、ユニホーム姿でポーズを決めるドラフト5位の加藤翼(撮影・椎名 航)
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 中日の新入団選手発表会見が11日、名古屋市内で行われ、ドラフト5位の加藤翼投手(17=帝京大可児)は「小さい時からストレートにこだわっているので、分かっていても打たれないストレートを磨いていきたい」と抱負を口にした。

 加藤は、小さなテークバックから素早い腕の振りで、最速153キロを誇る右腕。本人も直球には自信を持っており、粗削りながらも将来性を期待してしまう17歳だ。今夏の岐阜大会・武義戦で右手中指のマメがつぶれる中、149キロを計測した真っすぐと110キロ台のカーブだけで3回8奪三振。視察した他球団スカウトもうなったほどだった。オリックスなどで活躍した田中祐貴コーチとの出会いが転機。入学当初は130キロ未満だったが、同コーチの指導のもと、体重増加と体幹強化に着手。60キロから76キロまで増え、球速も飛躍的に伸びた。

 プロ入りしても、直球へのこだわりは不変。「沢村賞とか、タイトルを獲りたい気持ちは強いが、それ以上に人に憧れてもらえるような真っ直ぐを投げたい」と話した。背番号は「65」に決定。「夢でもあるが、やっと実感がわいた。早くユニホームを着てプレーしたい」とはやる気持ちを抑えきれなかった。

 ◆加藤 翼(かとう・つばさ)2002年12月14日生まれ。岐阜県下呂市出身。1メートル79、76キロ。右投げ右打ち。

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