阪神・大山 入団5年目で大台1億円!来季はロハスJr.、サンズと100発トリオ再現だ

[ 2020年12月11日 05:30 ]

契約を更改し会見する大山悠輔(撮影・加藤哉)
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 阪神・大山悠輔内野手(25)が10日、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉し5300万円増の来季年俸1億円(金額はすべて推定)でサインした。表情には充実感が満ちていた。球団生え抜き野手では7人目となる1億円の大台到達で入団5年目での到達は赤星憲広(スポニチ本紙評論家)の4年目に次ぐスピード。会見では大山も少しだけほおを緩めた。

 「本当にいい評価をしてもらった。『日程だったり、難しい中でよく頑張ってくれた』と(球団から)言葉を頂いた。より来年に向けての気持ちが強くなりました」

 巨人との開幕戦で先発落ちどころか出場なしに終わった悔しさを力に変え、マルテの負傷離脱で巡ってきたチャンスをしっかりとものにした。116試合出場でいずれも自己最高の打率・288、リーグ2位タイの28本塁打、同3位の85打点も、キャプテンに就任した来季は自覚が芽生え、まだまだ上を目指せる自信がある。

 「キャリアハイの成績を残せましたけど、まだまだいけると思ってますし、満足していない。来年は143試合あると思うので、今季の成績は最低限超えないといけない」

 不動の4番として最も期待されるのは勝利に導く一打だが、岡本とキング争いした本塁打もファンは欲している。今季の116試合28本から単純計算すれば143試合で約35本。47本塁打で韓国リーグの本塁打王になり、新外国人として大筋合意した韓国・KTのメル・ロハスJr.と今季110試合で19本塁打したサンズ、シーズン通して活躍できれば20本塁打は期待できそうなマルテら助っ人陣と中軸を形成すれば、リーグ優勝から日本一となった85年のバース、掛布、岡田以来となる「中軸100発トリオ」の再現も夢ではない。

 大山はロハスについて「外国人の存在は今年一年やって大きいと思いました」と存在感を認めた上で「やっぱり自分でやらないといけないと思っている。頼るのではなく自分一人でやっていきたい」と覚悟をのぞかせ負けるつもりは毛頭ない。

 自身の定位置である三塁が本職のドラフト1位・佐藤輝(近大)に対しては「チーム内で競争という立場ではないので、そこで争ってはいけないと思っている」と言い切った。「自分が思っている数字はありますけど来季はキャプテンなので。チームの優勝、そこが大事」。4番、キャプテンとして今季の成績を軽く超え、05年以来の優勝へと導く。(阪井 日向)

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2020年12月11日のニュース